福島第一原子力発電所の事故による深刻な影響に苦しむ農家の方々と、なんらかの方法で支え合っていきたい、恵泉でできる事は何か?教育農場でタネから野菜を育てることを実践している恵泉の学生なら、春になっても田畑を耕せない、タネをまけない、自分が作ったものを安心して食べてもらえない苦しみを想像する力があるだろう...だからこそできることをはじめよう、という恵泉女学園大学の学生・教職員有志の想いからはじまった活動です
最初の活動は、東日本大震災直後の2011年5月。福島の有機農業者の話を伺うトークセッションと福島産有機農産物の販売でした。その後も恵泉祭、スプフェスなどイベント等を通じて福島産農産物を販売したり、福島の現状を知らせる活動を続けています。
最近では2013年8月に、南野キャンパスで、原発事故後も福島で農業に励む有機農家の姿を追い続けている、制作中のドキュメンタリー映画「超自然の大地」の先行上映会を開催しました。当日は、来日中の映画監督と映画に登場する有機農業者らにも来ていただき、トークセッションや、福島産有機農産物の販売も行いました。
原発事故から二年半、この間の農家の方々の悩み苦しみながらのたゆまぬ努力と、大学研究者等との共働の結果、土壌中の放射性物質は粘土等に吸着され、多くの作物には移行していない事が明らかになりつつあります。それでも生産者は今も出荷前検査を継続しており、毎回「不検出」の調査結果とともに野菜が出荷されています。