第4回福島キッズ「リフレッシュ&エコキャンプ@恵泉」を開催しました。

2017年08月29日

 2017年8月5日~7日に、第4回福島キッズ「リフレッシュ&エコキャンプ@恵泉」を開催しました。

 恵泉女学園大学の福島を想うプロジェクト@恵泉は、福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク(たねまきネット)と、自然派くらぶ生協、そして地元多摩地域の市民の皆さんと実行委員会を立ち上げ、2013年から福島キッズ「リフレッシュ&エコキャンプ@恵泉」を開催してきました。

 2016年度は、キャンプを行う代わりに、福島を訪ねる1泊2日の交流バスツアーを実施し、前年のキャンプ参加者とも交流しました。「富岡町3・11を語る会」の田中美奈子さんには富岡の町をガイドしていただき、原発事故後5年経った、まだ戻れない町を見てきました。また、上三坂では、子どもたちが念仏踊り「じゃんがら」を披露してくれました。

 この交流バスツアーでは、福島の現状を見聞きすることを通じて、福島キッズキャンプの原点、①未来へつながる「子ども」、②人災にあった「福島」を再確認し、2017年もキャンプを行うことを決めました。

 今年は、独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」の助成を受けて開催し、いわき市から32名、多摩地域の小中学生8名、計40名の子どもたちが参加しました。2泊3日の日程で、大学の体育館に寝泊まりし、食事は自然派くらぶ生協提供の地元産中心のおいしい食材を用いて、多摩地域のボランティアスタッフが手作りしてくれました。

 子どもたちは6つのグループにわかれ、グループリーダーのボランティアスタッフと恵泉の学生とともに過ごしました。

 1日目は、昼過ぎに大学に到着後、せいせき鼓桜による和太鼓ワークショップ、メインガーデンでの草花クイズ、モンゴル音楽家による夕涼みコンサートを行いました。

  • ようこそ恵泉へ!お出迎え
  • 和太鼓ワークショップ
  • 草花クイズ

 2日目は、まりさんのエクササイズ、田んぼでの生き物調べ、地元篤農家小林重一さん宅での里山の暮らしの学び、教育農場での野菜収穫、収穫物でのピザ作り、太陽の力を学ぶソーラークッキングや人間日時計を。

  • 田んぼで生きもの調べ
  • 小林さんから里山の暮らしのお話を聞く
  • 学生が子どもたちのために耕し、タネを播き、手入れした畑で収穫体験
  • 収穫しました!
  • 教育農場にて
  • ソーラークッカー
  • 人間日時計
  • 収穫した野菜でピザ作り
  • いただきます!

 3日目は、押し花はがき作り、3日間を振り返るグループフラッグ作りと発表(すべてのフラッグに審査員による賞が授与されました)を行いました。最後に、3日間過ごした場所をグループごとに分担して丁寧に掃除しました。

  • 毎食後の食器洗い
  • グループフラッグ作り

 学生スタッフは、事前準備から当日のグループリーダーやプログラムの司会進行まで行いました。はじめは緊張していたし、たいへんだったけれど、子どもたちとの関わりの中で、学生自身も多くの収穫があったようです。

 流しそうめん、花火、ドラム缶窯ピザ作りなどは、おやじの会の皆さんのお陰で、今年も楽しむことができました。里山の暮らしを学ぶプログラムでは、NPOみどりのゆびと小林さんご夫妻、そして地元の皆さんが、かまどで炊いたご飯で作ってくださったおにぎりや煮物をごちそうになりました。

  • 流しそうめん
  • ピザを焼くおやじたち
  • 里山の恵みをいただきます

 2日目は大日向学長が子どもたちに会いに、3日目は中山学園長がグループフラッグ作りの審査員の一人として参加しました。

 今年も、80名余りのボランティアスタッフがキャンプに携わってくださいました。また、協賛金を託してくださった方々、食材等を提供してくださった個人、企業等のご協力もあり、無事にキャンプを終えることができました。原発事故から7年目、「人災にあった福島とつながり続けること、福島と東京の子どもたちが(大人たちも)共に未来を考える機会をつくることが、ますます大事」と共感し集まってくださったのだと思います。

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