生活園芸Iで栽培する野菜シリーズ(1)ダイコン
2006年06月26日
ダイコンは、日本人に最もなじみの深い野菜です。練馬、三浦、桜島、聖護院、守口など土地の名前のついた品種は、古くから漬け物など各地の食文化と結びついて生産されてきました。
小さなハツカダイコンから大型の桜島ダイコン、長さ120cmに達する守口ダイコンまで、その品種の多様さ、また生産量・消費量共に日本が世界のトップであることから、ダイコンは、まさに世界に誇る日本の代表的な植物といえるでしょう。 ダイコンの根にはビタミンCが多く含まれ、鉄分や食物繊維も栄養素として含まれています。大根おろしとして生食することが多いのは、ダイコンに消化酵素のジアスターゼ(アミラーゼ)を含むためで、胃腸にきわめてやさしい野菜といえます。
栄養上、注目すべきはダイコンの葉っぱです。ビタミンA、B、C、D、Eを各々多量に含み、タンパク質も多いことからダイコンの葉っぱも捨てずに利用することこそ恵泉「生活園芸」の基本なのです。
写真1:青首ダイコン
写真2:ラディッシュ(ハツカダイコン)
写真3:守口ダイコン(世界最長120cm以上)
園芸文化研究所助教授 藤田 智
担当科目:生活園芸I、公開講座など