緑の里親制度って?
2006年07月03日
緑の里親制度というのをご存知ですか? これは自治体にかわって、地域住民が'里親'となって、公園や駅前などにある花壇やプランターの維持管理をボランティアで行なう制度のことです。
この制度により、自治体は管理経費を節減することができ、地域住民も地域の美化に貢献することができますが、住民にとっての一番のメリットは、作業を通して地域の人たちと交流することができることだと思います。
恵泉女学園大学でも、2003年度より多摩市の緑の里親として、多摩センター駅前のプランターや花壇の一部の植栽、管理を行なっています。これは園芸関係のゼミの活動の一つとして行なっているのですが、花の手入れをしていると、多くの方が声をかけてくださったり、花に関する質問をしてくださったりします。ただ道ですれ違っただけでは会話をすることはありえない人と人との間に、植物があることで会話が生まれる。このことを園芸を学ぶ学生に体験してもらうことが、この活動の一番の目的なのです。
そして、卒業後も、各自の居住する地域で豊かな人間関係を築く道具の一つとして園芸を利用してもらえれば、と思っています。
人間環境学科助教授 樋口幸男
担当科目:人と植物の関係学、園芸概論、生活園芸 IIなど
写真1 花の手入れをする樋口ゼミ学生
写真2 花壇に苗を植えている西村ゼミ学生