生活園芸Iで栽培する野菜シリーズ(2)ジャガイモ
2006年08月07日
生活園芸Iで最初に栽培する野菜がジャガイモです。ジャガイモは、ビタミンCを豊富に含み、ご飯よりカロリーの低いデンプン、良質な食物繊維を有する健康野菜の代表です。
1492年のコロンブスの新大陸発見以降、原産地・南米アンデス高原地帯からヨーロッパ、アジアに伝播し、「救荒作物」として世界各地の飢饉から人類を救ってきました。4月に堆肥や有機質肥料を畑にまき、種イモを植えつけ、6月下旬に収穫します。その間、草取り、間引き、土寄せなどの作業を額に汗して行い、意外にも美しいジャガイモの花にしばし感動したり、日頃は見ることのない珍しいジャガイモの実を発見したりと、時間は過ぎてゆきます。
収穫の日、自分の畑のジャガイモを掘り取る学生の期待に満ちた顔、イモの大きさに感激し畑中に飛び交う歓声、ゆでたジャガイモをほおばるうれしそうな横顔、今までの努力が喜びに変わる瞬間です。
畑には、恵泉ならではの学びのエッセンスがあります。園芸文化研究所助教授 藤田 智
担当科目:生活園芸I、公開講座など
写真1:ジャガイモ
写真2:ジャガイモの花(意外と美しい)
写真3:ジャガイモの実(ミニトマトそっくり)
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