子供たちのこころを育てる雑木林
2006年08月14日
本学の南側には、かつての多摩丘陵の面影を色濃く残している雑木林が広がっています。この地域は1978年に東京都の条例により、図師小野路歴史環境保全地域に指定され、歴史的遺産とともに、貴重な自然環境の保全が図られています。
本学の自然観察林もこの続きにあり、シュンランやキンランなど、数多くの植物を見ることができますし、タヌキやイタチ、ノウサギなどの動物も生息しています。
こうした、雑木林という身近な自然を保全することは、生物多様性の保全という観点からも重要なことですが、その地域で生活する人々にとっても、実は大変意義のあることなのです。例えば、子供たちにとってみれば、夏の雑木林はカブトムシやクワガタを採る格好の遊び場になります。そして、自然の中で遊ぶとき、子供たちの脳は活発に働き、そのことが子供たちの健全な人間形成に一役買っているのです。
人間環境学科は3つの学問領域、心理学、環境学、園芸学からなるユニークな学科ですが、心理学と環境学は、例えば今回のお話のようなところで接点があるということをおわかりいただけたと思います。
人間環境学科助教授 樋口幸男
担当科目;園芸概論、人と植物の関係学など
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