2006年9月
日本語日本文化学科の魅力
2006年09月25日
世界にはたくさんの国があり、言語も人種も異なっていて、文化も多様です。その中で、日本とはどんな国なのか、きちんと考えたことがありますか。
この問いに本気で取り組んでいるのが、日本語日本文化です。日本についていろいろな分野から探求できるように工夫しています。
コースとしては、日本語コース、文学・創作コース、文化史コースが用意されています。
みなさんの強い探求心に十分にこたえられるように、専門科目もさまざまあります。日本語教育、国語学、古典、近・現代文学、創作、日本史(宗教、政治)、美術史など、幅も奥行きもあります。
ゼミも充実していて、少人数のクラスで発表や討論による相互成長がなされるのです。 外国語現地実習(韓国)もあります。将来、先生になる希望者には、国語教員と日本語教員の二つの資格が取得できます。また出版社やジャーナリズムを目指す道も用意してあります。
日本と海外に日本文化の専門家として羽ばたきたい若者にぴったりの学科なのです。
日本語日本文化学科主任 森田 進
写真 上:教育実習(厚木西高校にて)
下:外国語現地実習(韓国にて)
生活園芸Iで栽培する野菜シリーズ(3)キュウリ
2006年09月19日

キュウリは、インド北西のヒマラヤ山麓地帯が原産のウリ科の野菜です。日本には1000年ほど前に渡来しました。果実の約94%が水分で、栄養分はビタミンCとAがわずかに含まれているだけです。
しかし、特筆すべきは、お肌の保湿成分を含有しているということです。これはウリ科の野菜の特徴のようで、同じウリ科の「ヘチマ水」はあまりにも有名です。ということもあって、キュウリは本学の学生に人気で、収穫の時のうれしそうな顔に私も思わず感激しています。

収穫したキュウリは、新聞紙にくるんで自宅に持ち帰り、新鮮なサラダや浅漬けに、また中華風で家族の会話も弾みます。恵泉の園芸は、栽培から料理まで実に幅が広いのです。

担当科目:生活園芸 I、公開講座など
写真1:収穫適期のキュウリ
写真2:キュウリの雄花
写真3:キュウリの雌花
ブリック・レインで「アジア」を想う
2006年09月11日
イギリスの人口が6000万人を超えたという。近年は欧州連合に加盟した中東欧諸国からの移民の流入も目立っている模様だ。
多様な背景をもつ人々を「そのまま」で受け入れる政策をとるイギリス。これ自体が21世紀地球社会の共生の実験として注視に値する。移民と言えば、イギリスはロンドンのイースト・エンド。ざっと数えても500年、移民と長く切り離せない歴史を刻んできた街だ。その一角に今、インドやバングラデーシュといった南アジアを出自とする人々が織りなすブリック・レインがある(写真はベンガル人商店街。イギリス人が「インド菓子」を求めている)。
近代以降、南アジアと深くつながりをもったイギリスでは「アジア人」と言えば彼らのこと。イギリス全土で、その実数は全エスニック・コミュニティの半数超ともなる。キャロル・リード監督がイースト・エンドのユダヤ人コミュニティで、A Kid for Two Farthingを撮ったのが1950年代。この国の流れ、移動する人々の歴史に今は「アジア」が立ち上がる。
文化学科助教授 杉山圭以子
専門: インド近現代史
担当科目:比較文化論、地域研究入門、文化学基礎研究など
次回のブログは9月19日(火)に掲載します。
星条旗のあるレストラン
2006年09月04日

そして、タクシーの運転手には、パキスタンやアラブ出身など、イスラム教徒も多いのです。同時多発テロ事件に見舞われたニューヨークの経済は彼らによっても支えられているのですね。
実は、テロ事件以後、その実行犯とされたのがイスラム教徒だったため、イスラム教徒などに対する人権侵害が多発しました。白人ではない移民たちは、身を守るために、率先してその商店などに星条旗という愛国心の象徴を掲げたといいます。

国際社会学科専任講師 漆畑 智靖
担当科目:国際政治学、国際関係基礎演習(国際政治とアメリカ)など