人間環境学科の魅力
2006年10月23日
小学生の裏山探検
毎年2月、小学生20人が大学の「自然観察林」にやってきます。地域の市民とゼミ生が共同で主催する「小学生自然観察会」。このような実践を通じての学びが、人間環境学科の特徴です。 小学生と遊んでしまう学生もいるし、子どもの気持ちがわからないと泣き顔の学生もいます。
1年間、この日のために動物や植物のこと、生態学、身近な環境の大切さを学び、子どもの発達心理学などの講義も受けてきたはずなのに、なかなかうまくいきません。 計画も実施も、保険の手配も、ゼミの先輩の助言を受けながら、学生たちの責任で行います。父兄や市民が見守るなかですから、かなり緊張するようで、野外での活動を終え教室に入るころには、学生たちの顔に疲労が見えます。
子どもたちは教室でも元気で、雑木林で体験したことを、画用紙に落ち葉や木の実を貼って絵日記にしていきます。それを手伝っているうちに学生たちに笑顔がもどり、子どもたちの「来年もまた遊んでね」の声で、ようやく学生たちはほっとした顔になります。
でも、それで終わりではありません。夕方の教室で反省会をし、そして報告書の作成の打ち合わせをします。
4月には報告書を新しいゼミ生に配り、翌年2月の「観察会」の準備がはじまります。
人間環境学科主任 新妻昭夫
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