私の受験時代
2007年02月05日
受験時代に大切な友人に出会いました。大学や社会にどう自分がかかわっていけるのか、全く先がみえない時代でした。
その友人は「ひとの役に立ちたい」といつも学びの先をみていました。具体的に何になりたい、何がやりたいと今、見えなくてもいい、受験は通過点、その先をゆっくり考えて行こう、と教えられました。
大学紛争の激しかったあのころ、高校でも授業がなかったので、ふたりで英語の辞書の用例を使って、自分たちで問題を作り毎日(記憶がちょっと怪しい。)交換しました。(これはお薦めの勉強方法ですよ。)その後、友人はメキシコに留学し、日本へ来る若い研究者や留学生を支える仕事に就きました。海外移住資料館の創設も彼女の仕事の一環でした。「移民を考える」という私の演習の授業の中で、訪ねる資料館です。
あなたもどうか、苦しいこの時、大切な人に出会っていますように。
人文学部文化学科教授 杉山恵子
担当科目:アメリカ社会史