2007年6月
私の宝物 その4
2007年06月25日
大学時代に所属していたアドバイザーグループの先生(=アドバイザー)が、「山を愛し、人を愛す」というモットーをお持ちで、70人近くの大人数で、北岳、白馬岳、奥穂高岳など3,000メートル級の夏山に登っていました。水、着替え、シュラフ、テント、食糧、調理具などを分担してリュックにつめ、歌を歌ったり、クイズを出したり、エールをかけたりしながら何日かかけて頂上を目指します。
朝は4時頃に起床、急いでシュラフをしまい、テントをたたみ、星空の下で朝ご飯。「流れ星だ!」と誰かが叫ぶと、みんな空を見上げ、願い事を口々につぶやきました。中には、「カネ!カネ!カネ!」「単位、単位、単位」なんて叫んでいる先輩もいましたっけ。眠い目をこすりながら歩き出すうち、三日月の浮かんだ夜空が、少しずつ明るくなっていったこと、稜線で立ち止まり、太陽が顔をだす瞬間をみんなで見たときのことなど今でもよく覚えています。
もちろん楽しいことばかりではなく、天候の回復が期待できず、頂上を目前にして引き返さなければならなかったこと、メンバー同士ぶつかりあって泣きたくなったことなど、いろいろなことがありました。そんなことも含めて、このアドバイザーグループでの経験や出会いが私の宝物の一つです。
恵泉でも、学生が、学習上あるいは個人的な問題について教員に相談したり、助言を受けたりできるように「アドバイザー制度」を設けており、学生同士や教員との交流の場となっています。
入試広報室 西村馨
私の宝物 その3
2007年06月18日
「ギター」私の宝物は、ギターです。
大学時代の私は、音楽関係のサークルに所属して、イベントやコンクールなどで弾き語りする活動に明け暮れていました。
そして、大学3年の夏にアルバイトをして貯めた10万円をはたいて買ったのが、日本製のギターHeadway HD-110でした。
大学4年次のアメリカ留学にも同行したこのギターの音色は、日本語の曲を歌ったときに最も美しく響き、沢山の方々に賞賛されました。
なぜ人の心に響く音色なのか。その秘密がこのブログを書くための調査によってようやく分かりました。
それは、このギターは日本を代表するギタービルダーの百瀬恭夫さんが「木の響きが伝わる楽器を作りたい」という志のもとに長野の工房で木と対話しながら心を込めて一本一本手作りした作品の一つだったということです。
私にとって30年来の親友"Headway"は、ビルダーである百瀬さんの「愛」によって生まれた楽器だからこそ、今もこうして、演奏する者を励まし、聴く人の心を癒す響きを伝えてくれているのでしょう。
人文学部 英語コミュニケーション学科教授 教職課程主任 岩佐玲子
専門:教育学 担当科目:教育原理、教職概論、英語教育基礎演習 II他
私の宝物 その2
2007年06月11日
『モトクロスのバイク』私の宝物は、モトクロスのバイクです。週末や休日には、このバイクでモトクロスのコースを走ったり、レースなどに出ております。
モトクロスとは、デコボコの路面を走ったり、ジャンプをしながら速さを競う、激しいスポーツです。
私にとってモトクロスとは、頭がスカッとする最高の趣味ですが、それだけではなく、得るものが非常に多いのです。例えば、モトクロスを通して年齢や職業の違う仲間がたくさん出来たこと。レースに出ることで精神的に粘り強くなったこと。コースの近辺の清掃活動に参加するなど環境問題について考えるようになったこと、などなど。
たかが遊びではありますが、奥が深いのです。
今後も、このバイクを大事にして、モトクロスを続けていきたいと考えています。
さて、私は今年の4月から、入試広報室の勤務となりました。先日のスプリングフェスタにおいて、受験生のみなさんに初めて入試の説明をしましたが、真剣な質問にタジタジとなることも多く反省するばかりでした。
今後は、しっかりと対応できるよう、モトクロスを通して身に付けたことも活かしながら(?)頑張っていきたいと思います。
みなさん、よろしくお願いします!
入試広報室 櫻井証
私の宝物 その1
2007年06月04日
『マイ・アメリカン・ジャーニー』
アメリカで2008年に初のアフリカ系アメリカ人(黒人)大統領が誕生するかもしれない、と言われています。ケニア人の父をもつオバマ上院議員の人気が、高まっているからです。
実は1996年の大統領選挙で、もし立候補すれば大統領になれるだろうと言われたアフリカ系アメリカ人がいます。91年の湾岸戦争で米軍を指揮して英雄となったコーリン・パウエル(現ブッシュ政権の前国務長官。日本で言えば外務大臣)です。当時のクリントン大統領が、最も恐れていた人物です。
ジャマイカからの移民を両親にもつ彼は、ニューヨークの貧しい地域で育ち、苦学して軍人のトップにのぼりつめました。彼は93年に退役後、自伝『マイ・アメリカン・ジャーニー』を著わし、多くの都市でサイン会を開きました。私の宝物は、パウエルにサインしてもらったその自伝です。一瞬ですが、彼が気さくに挨拶を返してくれたことが、忘れられません。
彼が大統領選挙への出馬を断念した理由は、彼の身の危険を案じる家族の気持ちだったと言われています。
今は来年にかけて、オバマ氏の動向を注視したいと思っています。
人間社会学部 国際社会学科 坂井 誠(入試部長)
担当科目:「アメリカの経済と社会」、「市場とグローバリゼーション」など