私の宝物 その1
2007年06月04日
『マイ・アメリカン・ジャーニー』
アメリカで2008年に初のアフリカ系アメリカ人(黒人)大統領が誕生するかもしれない、と言われています。ケニア人の父をもつオバマ上院議員の人気が、高まっているからです。
実は1996年の大統領選挙で、もし立候補すれば大統領になれるだろうと言われたアフリカ系アメリカ人がいます。91年の湾岸戦争で米軍を指揮して英雄となったコーリン・パウエル(現ブッシュ政権の前国務長官。日本で言えば外務大臣)です。当時のクリントン大統領が、最も恐れていた人物です。
ジャマイカからの移民を両親にもつ彼は、ニューヨークの貧しい地域で育ち、苦学して軍人のトップにのぼりつめました。彼は93年に退役後、自伝『マイ・アメリカン・ジャーニー』を著わし、多くの都市でサイン会を開きました。私の宝物は、パウエルにサインしてもらったその自伝です。一瞬ですが、彼が気さくに挨拶を返してくれたことが、忘れられません。
彼が大統領選挙への出馬を断念した理由は、彼の身の危険を案じる家族の気持ちだったと言われています。
今は来年にかけて、オバマ氏の動向を注視したいと思っています。
人間社会学部 国際社会学科 坂井 誠(入試部長)
担当科目:「アメリカの経済と社会」、「市場とグローバリゼーション」など
« スプフェス、大盛況! | メインページ | 私の宝物 その2 »