恵泉女学園大学

私の宝物 その4

2007年06月25日

大学時代に所属していたアドバイザーグループの先生(=アドバイザー)が、「山を愛し、人を愛す」というモットーをお持ちで、70人近くの大人数で、北岳、白馬岳、奥穂高岳など3,000メートル級の夏山に登っていました。

水、着替え、シュラフ、テント、食糧、調理具などを分担してリュックにつめ、歌を歌ったり、クイズを出したり、エールをかけたりしながら何日かかけて頂上を目指します。

朝は4時頃に起床、急いでシュラフをしまい、テントをたたみ、星空の下で朝ご飯。「流れ星だ!」と誰かが叫ぶと、みんな空を見上げ、願い事を口々につぶやきました。中には、「カネ!カネ!カネ!」「単位、単位、単位」なんて叫んでいる先輩もいましたっけ。

眠い目をこすりながら歩き出すうち、三日月の浮かんだ夜空が、少しずつ明るくなっていったこと、稜線で立ち止まり、太陽が顔をだす瞬間をみんなで見たときのことなど今でもよく覚えています。

もちろん楽しいことばかりではなく、天候の回復が期待できず、頂上を目前にして引き返さなければならなかったこと、メンバー同士ぶつかりあって泣きたくなったことなど、いろいろなことがありました。そんなことも含めて、このアドバイザーグループでの経験や出会いが私の宝物の一つです。

恵泉でも、学生が、学習上あるいは個人的な問題について教員に相談したり、助言を受けたりできるように「アドバイザー制度」を設けており、学生同士や教員との交流の場となっています。

入試広報室 西村馨