恵泉女学園大学

秋を食べよう その2

2007年09月10日

『サンマを食べよう』

私は海育ちのせいか、旬の魚が気になります。秋はサンマ、サバ、イワシといった青魚がいちばん脂の乗っておいしい季節です。中でも子供の頃、七輪で焼いたサンマの味を知って以来、秋の食材といえばサンマが浮かびます。

サンマは細くて刀に似ていて、秋に多く捕れるため「秋刀魚」と書かれます。サンマの脂成分などが健康によいことは今ではよく知られていますが、昔から新物サンマは夏バテをいやす栄養補給源として愛されていたようです。

サンマは8月頃までは千島列島の東方に生息し、そこから南下してきます。今年の8月中旬、東京都心の最高気温が37度に達し、関東内陸などでは40度を超えた酷暑の頃、スーパーマーケットには北海道産の新物サンマが並び始めました。地球温暖化のなかでも、私たちに季節感を伝えてくれる魚です。

伝統的な塩焼きのほか、刺身、てんぷら、つけ焼き、マリネ、香草焼きなど、今やレシピは様々です。旬のサンマはしだいにおいしく、安くなっていくのが楽しみなところです。

ヘルシーな秋のサンマは、欧米型の食べ物を口にする機会の多い若者にこそおすすめです。

人間社会学部国際社会学科 坂井 誠(入試部長)
担当科目:「アメリカの経済と社会」、「市場とグローバリゼーション」など