恵泉女学園大学

秋を食べよう その3

2007年09月18日

「実りの秋-本当の喜びは汗を流して-」

ここ数日の朝夕の爽やかさに、秋の訪れを感じています。

秋は「実りの秋」、畑では春に植えつけたサツマイモやサトイモが大きく生長しています。

やがて、写真1、2のような実りが得られることでしょう。

収穫の対象が土の中に隠れている根菜には、真っ直ぐに伸びた根を利用するダイコン、ニンジン、カブなどの「直根類」と地下茎などが肥大したサツマイモ、サトイモ、ジャガイモなどの「イモ類」があります。

私は、昔からこの根菜を収穫する瞬間が大好きです。何故かというと、根菜を収穫する瞬間は、掘り取るまでその全景が見えないだけに、大人も子供もドキドキわくわく。大きなイモが収穫できたときの心からの喜び、思いっきりの笑顔、そこには、純粋な子供の頃に戻った本当の自分の姿があるのです。

もちろん、苗を植えつければ後は収穫するだけとはなりません。

その間、草取りや追肥、土寄せなどの作業(努力)を積み重ねて、初めて「豊かな実り」を得ることができるのです。

写真3は、収穫したニンジンです。このように立派なニンジンもとれますが、中には見事なプロポーションのニンジンもあり、みんな大喜びです(写真4)。

形はさまざまですが味は保証つきです。普段の地道な努力(額に汗して)が実った収穫物は、だから本当にうれしいのです。

人間も同じです。本当の喜びは、汗を流してこそ得られ、また苦しさのその向こうに待っているのです。



人間環境学科 准教授 藤田智
担当科目;生活園芸 I、園芸文化実践演習 I他

9月17日(月)は休日(敬老の日)につき、18日(火)にアップしました。