2008年2月
春の息吹・気配 その4
2008年02月25日
「2月のソーセージ」 どんなによく知っている場所でも、訪ねる季節が違えば、印象や空気も違って感じるものだ。そして、その発見に驚いたり、喜んだり、少し感傷的になったりもする。
私はフランスのコルシカ島という島の地域文化の成り立ちに興味があって、調べ始めてから17年ぐらいになる。険しい山と青い海に囲まれた春にはハーブの香がただよう美しい島だ。
今は調査を兼ねて友人の家族に会うのを楽しみに通っている。大学の授業が無い時期に行くので決まって8月末から9月上旬に行くことが多い。そうすると、いつも難破船をすくった「ミラクル」の御利益がある教会に行ったり、海の幸を食べに行くことになる。
たまたま、2年前に2月にコルシカへ行く機会があった。すると、友人の家族は、せっかく2月に来たのだからと、暖炉で焼いたソーセージと栗の粉で作ったマッシュポテトのようなつけあわせをご馳走してくれた。
コルシカのレストランには名物として年間通してコルシカのハム類がメニューに載っている。しかし、実はハムやソーセージにはそれぞれ食べ頃の旬があるとこのとき初めて知った。旬は野菜や魚だけではなかったのだ。
もうすぐ卒業式。新しい生活が4月から始まる。一度も話したことの無かった同級生や先生と話してみたり、小学校や中学校の卒業記念で作ったものを見てみると、新しい何かが見えてくるかもしれない。
春は今までのこわばった考えの殻を脱ぎ捨てる季節なのだ。
国際社会学科 准教授 定松文
担当科目;国際関係基礎演習V(国際社会とヨーロッパ)他
春の息吹・気配 その3
2008年02月18日
「春を知らせる花々」「春は名のみの風の寒さや」と早春賦の歌詞にありますように、まだ冬の寒さの残る中、春の暖かさが待たれるこの頃です。今日は、このような寒さの中、庭に春を知らせてくれるいくつかの草花を紹介します。
1月下旬から咲き出すのはスノードロップです。草丈10cmほどで白い花に緑の斑点が入ります。冬枯れの庭にうつむきかげんにそっと咲きだすその花は、春の息吹を真っ先に告げてくれます。秋に球根を植えておけば、必ず咲いてくれます。
2月に入ると福寿草が咲き出します。黄色や橙色の花びらを重ねた花は、早春の陽に当たってキラキラと輝きます。秋に落葉樹の下に苗を植えておきます。
続いて咲くのがクロッカスです。黄、青、白色の花を天に向かっていっぱいに広げます。たくさん植えると花の絨毯のように咲き揃います。これも球根を秋のうちに植えておきます。3月になるとラッパスイセンが黄色の大きな花を、春が始まりましたよと告げるように咲きだします。
それに先立って、房咲きの日本水仙は冬の初めの頃から咲き続けています。水仙の球根は植えっぱなしで毎年咲くので手間いらずです。
そして、早咲きのチューリップが3月中旬頃から咲き出すと、春もいよいよ本番になります。
このように寒さの中で次々と咲いてくる早春の花々は、一つ一つがまるで庭を飾る宝石のようです。
文化学科 教授 西村悟郎
担当科目;庭園文化、文化領域基礎購読III(芸術・園芸)
春の息吹・気配 その2
2008年02月11日
「恵泉女学園大学で迎える春」恵泉女学園大学ほど、春にふさわしい所はありません。
新入生を迎える前に3月ごろ、学内の木々の下に、ひっそりと可愛らしくクロッカスが小さな花を咲かせます。恵泉ではその色は、紫、白、黄色の3色です。
その頃は学生の人たちがほとんどいない校内で、いつも、巣立っていく4年生のことを思い、そして、まだお会いしていない新しい新入生はどんな人たちにお会いできるのかなあと思いをめぐらせます。
今、高校生である新入生の方々とは、オープンキャンパスや入試の時にお会いしたことのある方々もたくさんいます。
4月、5月になると、いっきに、もっと多くの花がたくさん咲き乱れるキャンパスでお待ちしています。
英語コミュニケーション学科 准教授 有馬弥子
担当科目;英語表現基礎演習IV(英米演劇論)
春の息吹・気配 その1
2008年02月04日
「春は来る!」今年も早いものでもう一ヶ月が過ぎてしまいました
んっ?変な言い方ですか?
でもやっぱり月日の流れるのは早い!!
最近、日が長くなったなぁって思います
12月の5限の授業となると始まり(因みに4時40分)からすでに外は暗くて
授業が終わったときには闇の中(木に囲まれているせい?)
それを思うとやっぱり季節が変わりつつあるんだなぁって思います
そう時間は流れ続けるし
過ぎた時間は取り戻せないのです
みなさんの中にはそのことを今痛切に感じている
痛切に感じさせられている人がいるのではないかと思います
受験が終わった人、お疲れ様でした
これからがまだまだ本番の人、頑張れ
春はみんなに必ず来ます
梅の花のほころび
昼間のひだまり
ボンネットの上の猫
暖かい一瞬の風
息が白くならない朝
一段落してほっと一息付けるようになったら
身のまわりの春を感じてみましょう
そして充実した日々のことを思い返して
満足感を味わえるようになることを願ってます
日本語日本文化学科 准教授 山田昌裕
担当科目;日本語概説I、日本語文法I他