恵泉女学園大学

春の息吹・気配 その5

2008年03月03日

「冬の寒さがあってこその春」

受験生の皆さん、受験シーズンもあとわずかとなりましたが、いかがお過ごしですか?

今年の2月は平年より寒い日が多かったのですが、3月になってチューリップなどの球根も芽を出し始め、春の気配をあちこちに感じられるようになってきましたね。ニュースでサクラの開花予想を耳にすることもあるのではないでしょうか。

ところで、このサクラ、冬が暖かければ暖かいほど早く開花すると思いますか? 実は冬がある程度寒くないと、かえって開花は遅くなってしまうのです。というのも、サクラは秋に葉を落とすと休眠に入るのですが、この休眠から目覚めるためには一定期間低温に遭遇することが必要なのです。つまり、厳しい冬があってこその春のサクラなのですね。

このブログをご覧の皆さんの中には、まだ大学が決まっていない方もいらっしゃると思います。まさに試練の真只中ということでしょうが、この試練を乗り越えてこそ、一歩成長した自分があるのです。皆さんもがんばって、サクラに負けないあなただけの花を咲かせてくださいね!

人間環境学科 准教授 樋口幸男
担当科目;園芸学概論、人と植物の関係学他