恵泉女学園大学

梅雨 その5

2008年06月30日

「雨の日の過ごし方」

雨の日は何となく憂鬱です。暗いし、濡れるし、傘を余計に持たないといけないし。正直あまり好きではありません。雨の日に何か特別なことをしているのかな、とあらためて思い返してみると、晴れている日よりもよく外を眺めていることに気づきました。何を見ているでもなく、ただ何となく眺めていることが多い気がします。

私は研究室の窓から見える外の眺めが好きです。窓枠が部屋とほぼ同じ大きさなので、視界がとても広く感じます。今の季節は緑がとてもきれいです。授業から戻り外を眺めることもよくあるのですが、雨の日はその時間が少し長い気がします。

雨を眺めていると何となく心地よい。雨の規則的なようで不規則な断続的なリズムが、とりとめもなくいつまでも続きます。音と景色が連動して、ときにズレて、不思議な感覚です。ジャーッと勢いよく降る雨。サァーッと細かいシャワーのような雨。フワーッと霧のような雨。そして、フラーッと風に任せて横に流されている雨。

日々の雑多なことから少し解放される、そんな時間の過ごし方です。

人間環境学科 講師 喜田安哲
担当科目:人間形成基礎演習、統計学