2008年11月
スポーツの秋 その3
2008年11月24日
「苦しさと爽快感と」学校の「体育」にはなじめなかった私ですが、三十代の一時期、ふとしたことからボクシングジムに通い始め、試合にまで出た思い出があります。そのころのことを思うと、苦しいトレーニングや減量、怪我の痛みと同時に、1日の練習を終えた時の不思議な爽快感がよみがえってきます。汗をぼたぼた落としながら疲れ果ててリングを出ようとする時、なぜか身体の内側からシャワーを浴びたような気分がわき起こり、よし、明日も練習に来ようという思いをかき立てられたものでした。
今年の9月、北京の大学院に集中講義に行き、授業の合間にパラリンピックを観戦することができました。「ゴールボール」という目の不自由な方の球技に、私もよく知る本学の卒業生、高田朋枝さんが出場していたのです。コートの中を機敏に動いて活躍するその姿、試合終了後の充実感に充ちた笑顔を見ながら、私は、彼女が、練習の苦しさと爽快感の間を、何万回行き来しながらここまでたどり着いたのだろうと、思いをめぐらせました。
年齢をいいわけに背中を丸めがちな今年の晩秋ですが、高田さんの姿に思いをはせつつ、少しだけ北風の中に出てみようかな、と思っているところです。
日本語日本文化学科 准教授 篠崎美生子
担当科目:日本語基礎演習IV(文学)
スポーツの秋 その2
2008年11月17日
「Autumn Sports」Have you ever run a full marathon race? You may think that it is impossible but it’s very possible. Although I love to play sports, I was not an experienced runner at all, I was just a “beginner”. With adequate training, however, almost anyone can complete a full marathon.
I started preparing for the December Honolulu Marathon, about six months before, in June. I began running short distances every other weekday and on the weekend I would have my “long run”, a distance of 10 kilometers. Every two kilometers or so, I would walk for a minute and then run for another two kilometers and then walk and run. I followed this routine every week until I built up enough endurance and distance. By the end of November, I was able to complete about 35 kilometers with many walk breaks in between.The Honolulu Marathon enjoyed the participation of over 28,000 runners with more than 60% of the runners from Japan. The weather was perfect and runners could enjoy the breathtaking view of the beach sunset and Diamond Head. At the end of the race I was completely exhausted but it was a life experience that I will never forget. Please give it a try!
英語コミュニケーション学科 准教授 R.Ken Fujioka
担当科目:英語表現基礎演習I(英語コミュニケーション論)他
スポーツの秋 その1
2008年11月10日
「十種競技(デカスロン:decathlon)」
陸上競技の種目なのだが、名前の通り十個の種目で構成されている。二日間にわたって行われ、一日目に100m走、走り幅跳び、砲丸投げ、走り高跳び、400m走を行い、二日目に110mハードル走、円盤投げ、棒高跳び、槍投げ、1500m走を行う。各種目の記録を換算表で得点化し、その合計得点で競う。私は大学時代、この十種競技をやっていた。
一日目。100m、幅跳び、砲丸投げまでは、わりと滞りなく進むことが多いが、幅跳びで3回ファールをして記録を残せないこともある。痛恨の得点0である。走り高跳びは、得意な選手では2mを越える。私の場合、身長を越えるのがやっとだった。400mは、記録を狙い最初から飛ばす。すると、最後の直線で面白いように脚が止まる。もがいてゴールしたあとは「尻割れ」を起こして倒れ込む。ここでしっかりクールダウンしないと、翌日のハードルでまったく足が動かない。

槍投げを終えて、最終種目1500m。出走前の緊張感はたまらない。「これで終わる!」という開放感と、「この苦しみを越えなければ」という重たい雰囲気が選手全員を包み込む。9種目までの疲れで重たくなった脚を只ひたすらに動かしてゴールへと向かう。ゴールに着くと、先に走り終えた選手たちが「お疲れっ!」と出迎えてくれる。安堵の瞬間である。共に二日間をやり通した選手たちが、互いに肩を叩いて健闘をたたえ合う。これがいつもの光景なのだ。
人間環境学科 専任講師 喜田安哲
担当科目:人間形成基礎演習、統計学他
多摩フェスティバル
2008年11月04日
「多摩フェスティバル」
見どころ満載ですが、中でも8日午後の沢村一樹さんのトークショーとハイキングウォーキング、平成ノブシコブシ出演のお笑いライブは必見でしょう。9日午後には恒例のミス恵泉コンテスト。去年は「生活園芸」の授業が特色の恵泉女学園大学らしく農作業服審査もありましたが、今年はどうなるかお楽しみ。大学教会でのハンドベルコンサートや、チアリーディング部のパフォーマンスも一日二回行われます。

この機会にぜひお訪ねいただきますようお願いします。
日本語日本文化学科 教授 武田徹(学生部長代理)
担当科目:メディア社会学、日本文化史演習III(メディアと社会)