2008年12月
恵泉からのクリスマス その5
2008年12月24日
「クリスマス 光の誕生」クリスマス、キリストのお誕生は、聖書に「その頃、羊飼いが野宿して夜通し羊の群れの番をしていた」とあることから、実際にはもっと暖かい季節(春先)だったようです。
では、なぜ12月にクリスマスが祝われるようになったのか。それは、当時ヨーロッパで広く信じられていたミトラ教という太陽神を崇拝する宗教の影響であると言われています。すなわち、闇夜が最も深まる12月にミトラ教では太陽神の誕生を祝っていたため、この風習がキリスト誕生と形を変えて残ったと言うのです。しかし起源はどうであれ、闇が最も深まるこの時季に、暗闇を照らすまことの光であるキリストのお誕生をお祝いすることは誠に時機にかなっています。百年に一度の大不況といわれる昨今ですが、来る年には少しでも明るい未来が開けますようにお祈りいたします。
写真1:クリスマス賛美礼拝(12/12) クリスマス劇「鳴らない鐘」
写真2:キャンドルツリー
国際社会学科 教授 川島堅二
担当科目:国際社会基礎演習VII(宗教と社会)他
恵泉からのクリスマス その4
2008年12月22日
「クリスマスチャリティーコンサート2008」大学の最寄り駅の多摩センターでは街中がクリスマスのイルミネーションで飾られ、お店からはクリスマスソングが聞こえています。
さて先日20日に恵泉女学園大学のチャペルでは、クリスマスチャリティーコンサート2008が行われました。毎年多くのお客様に来ているこのコンサート。今年はなんと11月下旬にはチケットが売り切れてしまうくらいの人気でした。
コンサートでは、本学のハンドベルクワイアの美しいハンドベルの音色と、聖歌隊の歌声がチャペルいっぱいに響き、クリスマスのひと時を大勢のお客様と過ごすことができました。
このチャリティーコンサートでは、チケット代金や販売品の収益をすべて恵泉女学園大学のクリスマス献金として施設や団体にお送りしています。
今年の販売品の中にとてもかわいいキャンドルやおいしいクッキーがあったのですが、これらすべては学生ボランティアの皆さんで作られたものでした。
音楽だけではなく影で支えている多くの方の心の暖かさをも感じるコンサートでした。まだこのコンサートにお越しになったことのない方もぜひ来年チャペルでお会いできるのを楽しみにしています。
We wish you all for a wonderful Christmas!!
キリスト教センター スタッフ 村松弓
恵泉からのクリスマス その3
2008年12月15日
「クリスマスリース」皆さん、クリスマス前のアドヴェントの期間、どのようにお過ごしですか?
恵泉では今、学生教職員が作ったリースをキャンパスのあちこちに飾り、チャペルのアドヴェントリースのろうそく4本のうち3本に火を灯しています。こうして、キリスト降誕の喜びに満ちたクリスマスを迎えようとしています。
リースは輪状につながっていて、終わりがないことから、「永遠の愛」を表していると言われています。クリスマスにリースを飾るのは、「永遠に続く神の愛」を意味するからなんですね。
クリスマスカラーの赤は「イエス・キリストが十字架で流した血の色」を、緑は常緑樹が年中緑であることから「永遠の命」を表しています。
今年は、チャペルのパイプオルガンの前にも、ヒムロの特大リースを飾りました。ヒムロの緑とリボンの赤だけのシンプルなリースで、私の今年一番のお気に入りです。
園芸準備室 菊地牧恵
恵泉からのクリスマス その2
2008年12月08日
「アドベントカレンダー」
アドベントはキリスト教の暦で世の光であるイエス・キリストの到来を待ち望む備えをする期間ですが、キリスト教が文化として根付いている国々では、この時期にデパートやお菓子屋さん、おもちゃ屋さんに「アドベントカレンダー」というものが登場します。
多くのものはたいてい日付のついた小さな窓がついていて、その日にそこの窓を開けると、中から綺麗なイラストや、おもちゃ、チョコレートが出てきます。日本でも数年前からデンマークのブロック会社のものが紹介されたりしていますし、米国資本のテーマパークでもおかしが入ったものが売り出されているようです。

キリスト教センターにも、12月の1日からアドベントカレンダーがかけられ、その日一番にセンターを訪れた学生が、その日のポケットからプレゼントとメッセージを受け取っていいことになっています。
クリスマス当日までの日々を一日ずつ、大切に待ちつつすごしたいものです。
キリスト教センター キリスト教教育主任 柳下明子
恵泉からのクリスマス その1
2008年12月01日
「アドヴェント」クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教三大祝祭のひとつで、もとは「キリストの礼拝」を意味します。11月30日に一番近い日曜日から4週間を経て12月25日にいたる期間は「アドヴェント」(待降節)とよばれる、クリスマスを迎える準備の期間とされています。アドヴェントとは、「到来、到着」を意味します。
この期間には4つの日曜日が含まれていますが、教会と家庭では4本のろうそくを並べて立て、クリスマスを待ち望みます。
第1の日曜日には端の1本にだけ火を灯し、第2の日曜日にはその隣の1本に、と次々に火を灯し、第4の日曜日に全部の火を灯すと、その週にクリスマスが到来します。
輪状の飾りに4本のろうそくを立てたものは、アドヴェント・リースと呼ばれます。
ろうそくの色は考え方によって違いがありますが、恵泉では待ち望む気持ちを表す紫を第1・2週に、喜びを表す赤に近いオールドローズを3週に、4週目には再び待望の紫に火を灯しています。
そしてクリスマスには全部のろうそくを喜びを表す赤に変え、中央にはイエス・キリストを象徴する白いろうそくを1本立てています。
今年は11月30日の日曜日に最初のろうそくが灯されました。
園芸文化研究所 准教授 本多洋子
担当科目:園芸芸術入門