恵泉女学園大学

今年チャレンジしたいこと その3

2009年01月26日

平和を創り出す人を育てること

イスラエルによるガザ地域攻撃によって、1月18日の停戦までに約1300人が犠牲になりました。そのうち半数近くが子供や女性だ、と報道されています。一方昨年は、新たに1億1500万人が新たに飢餓に陥り、世界の飢餓人口は10億人近くに。世界のおよそ7人に1 人が飢えていることになります。年末年始に日比谷公園に開設された「派遣村」は、このような貧困問題が私たちの身近に迫っていることを感じさせてくれました。

こうした軍事紛争や飢え、貧困などの問題を予防したり、早期に解決するために必要なことを学ぶものが「平和学」。恵泉女学園大学は、聖書、園芸、国際平和を三本柱にしていますが、大学の人間社会学部と大学院の平和学研究科(09年4月に名称変更します)は、特にこの平和学を重視しているところです。ちなみに日本中の大学院のなかで、「平和学」を名前に掲げるのは本学だけです。

平和は誰もが望むものですが、その実現はとても困難。それでも絶望することなく、今年から平和を創り出す人を学部と大学院でもっと積極的に育てていくこと、それが私の今年からのチャレンジです。一緒に学び、平和を創り出していきませんか?

人間社会学部長・教授
人間社会学研究科(※)長 大橋正明
担当科目:国際開発論、NGO論
※2009年4月より平和学研究科へ変更予定