私の座右の銘 その1
2009年02月02日
「恐れそのものを恐れよ」未曾有の不況など試練を迎えるなかで、アメリカのオバマ新大統領は1月20日の就任演説で「恐れよりも希望」を強調するなど、国民を勇気づける言葉を残しました。
今回は1930年代の大恐慌期に登場した伝説的な大統領、フランクリン・D・ローズヴェルトが33年に初めての大統領就任演説で述べた「恐れそのものを恐れよ」という言葉を、座右の銘として紹介したいと思います。この言葉の意図は、絶望に満ちた時期であるからこそ皆が希望を持ち続けることが大切であることに言及したもので、今回のオバマ演説にも通じるところがあります。
私の研究分野である経済は、実は人間の心理の影響を強く受ける特徴があります。適度な楽観は経済の成長や活動においてばかりでなく、我々の生活の中でもとても重要な事柄です。極度の悲観や絶望は、何も生みません。皆さんも何か心配や辛いことがあったときに、「恐れ心を恐れよ」という言葉を思い出してみてください。私は小心で心配性であるがゆえに、この言葉を大切にしたいと思っています。
そして、私がしばしば卒業生などに贈る得意のフレーズは、「諦めない。決めつけない。」という、やはり悲観を廃する言葉です。
人間社会学部 国際社会学科 教授 坂井 誠(入試部長)
担当科目:「アメリカの経済と社会」、「国際経済論」など
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