2009年4月 6日
希望を実現するための大学選び その1
2009年04月06日
「大学でさわやかなコミュニケーション能力を!」医療、教育関連など、学部選択と職業が直結している分野を除けば、どのような大学、学部・学科を選ぼうと、大学生には多様な未来が広がっています。ということは一般に、自分の興味ある事柄を気分よく学習できる場、将来を見すえて皆に共通して求められる大事な能力を身に付ける場を、大学に求めるのが自然です。
そこで、お勧めしたいことが2つあります。ひとつは、実際にその大学を何度か訪問して、教員など関係者と直接に話し、心地よい居場所であると納得したうえで、受験することです。その際、キャンパスや在学生の雰囲気も、重要な決め手になるでしょう。
もうひとつは、特に将来の希望がまだ漠然としている受験生に勧めたいことで、幅広い教養教育を重んじる大学を選択肢に加えることです。企業アンケート調査などによると、大卒者に対してほぼ共通に要請されるのは、コミュニケーション能力、行動力、人柄などで、特別な技能や実績、まして手軽に取得できる資格ではありません(最近の一例として、09年3月29日付朝日新聞朝刊、主要100社調査など)。
結局のところ、新社会人としての常識や一般的な教養を身につけ、さわやかなコミュニケーション能力を養うことが大事です。教養教育を重視する大学は、こうした基礎的かつ総合的な人間力の育成に力を注いでおり、多様な「希望を実現するための大学選び」の観点からは、意外な近道を提供しています。そして、恵泉女学園大学にもまさにそのような特長があります。
国際社会学科 教授 坂井 誠(入試部長)
担当科目:「アメリカの経済と社会」、「国際経済論」など