恵泉のAO入試について その5
2009年06月29日
「人間環境学科のAO入試」人間環境学科は、心理学、園芸学、環境学の3領域から構成されています。本来はそれぞれが独自の研究領域ですから「どうしてこの3つが一緒に構成されているの?」と思われることでしょう。そう思った方、この学科の名称をもう一度よく見てください。"人間環境"学科なのです。私たちは"人垣(ひとがき)"をいかに形成することができるのかについて探求しています。
考えてみれば、今の世の中はまさに「人間環境」が崩壊していると思われることばかりです。皆さんも思いつくことがあるでしょう。例えば、環境問題は人垣が崩壊した結果ではないでしょうか。そこに解決の糸口を探ることができるのです(環境学)。子育てや地域の人々との交流は、まさに"人垣"そのものです(人間形成)。そして、お花や野菜は人垣つくりに大変有効です(園芸学)。しかし、人の認識のし方について学ばなければ人に働きかけることなどできるはずもありません(心理学)。私たちは皆さんに「人間環境」を積極的につくっていくことができる人になって欲しい。つまり、「信頼」を得る人になって欲しいのです。
AO入試では、あなたが何に関心を持って、どうして恵泉の人間環境をAOで受けにきたのかについて具体的に聞きます。「いろいろ学べる」「広く学べる」という答えは具体的ではありません。自らの経験に裏打ちされたあなたの声を聞かせてください。何に関心を持ち、それに対してあなたがどんなことをしているか(してきたのか)。そして恵泉で何ができるようになりたいのか。それは、あなたにしか答えられない答えのはずです。
人間環境学科 講師 喜田安哲
担当科目:人間形成基礎演習、統計学
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