大学と高校との違い その2
2009年07月13日
「~自分でつくる・自分をつくる~」
しかし、高校に入ると、住んでいる地域が少し遠くても、気の合う仲間とつるんだり遊びに行くことの方が多いのではないでしょうか。
さて、大学は、それを一歩進めて、興味や思考傾向を同じくする人の集まりです。
この頃の仲間や教師との交流は、「世界」を見る見方、人生を左右する「自分」の根幹の部分を形成します。また、高校までは「学習指導要領」というものがあり、これこれこういう内容を教えなさいと細かく指定されますが大学ではそれがない。自分の人生を豊かにすると思われる科目を、基本的には自分で構成し、時間割りを組んでいくことになります。
「自己改造計画」とでも言えるようなプログラミングが可能なのです。
その意味で、高校までは、共通知識の枠組みがあり、互いの変化が類推できるのに対し、大学からの変化は、自らも予想しえない大きな変化となります。
さてさて、教科書のない「世界」と「人生」にどう向き合うか。それは自身をどう変えていきたいかと連動した「知」の営みです。
日本語日本文化学科 准教授 川井章弘
担当科目:日本語研究III(日本語教育)他
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