大学と高校との違い その4
2009年07月27日
「自律すること」
私が高校教員だったとき、一日の始まりは担当していたクラスのホームルームに行くことでした。毎朝教室に行って、その日の連絡事項を伝え、生徒の様子を確認。時々制服の着方や髪形について、朝から生活指導をしなければいけないこともありました。
高校生はほっておかれません。いつも担任の先生や副担任の先生が、生徒のことを見守っています。助けが必要なら、「助けて」と言わなくても、手を差し伸べてもらえる場合も多いでしょう。また、「クラス」というすべての生徒がそれぞれに所属する小さな世界があるので、周りの友達が心の支えになってくれるでしょう。
大学では、担任の先生はいません。自分が所属する「クラス」もありません。ですから、分からないことや困ったことがあっても、自ら助けを求めなければ、助けを得ることはできないし、問題を解決することもできないかもしれません。
大学では「自律」することがとても大切です。「自律」の必要性は大学と高校の違いの一つだと思います。分からないことがあれば、自ら聞いてみる。困ったことがあれば、自ら相談してみる。
誰に、何を、どのように聞くかを判断するのは自分自身です。そして、実際に実行するかどうか決断するのも自分次第です。
自ら求め、行動すれば、得るものは大きいでしょう。同じことは大学での勉強の姿勢に対しても言えます。大学は単に勉強すべきことを与えられる場所ではありません。自ら勉強したいことを見つける場所なのです。
大学での4年間を、自ら考え、行動して過ごす。4年後、今よりも輝いた自分の姿が想像できませんか?
英語コミュニケーション学科 助教 村岡有香
担当科目:英文基礎購読他
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