恵泉女学園大学

2009年9月14日

私が最近気になること その3

2009年09月14日

「アグリライフ」

最近「アグリライフ」という言葉を時々あちこちで耳にするようになった。私が好きな佐藤可士和(アートディレクター)が8月20日の朝日新聞に寄稿した記事によると「畑仕事(アグリカルチャー)をライフスタイルに取り込んだ」生活という意味だそうだ。佐藤可士和さんはお子さまが生まれたのをきっかけに、親子で楽しめることの一つとして、千葉の農園から畑を借り農業体験を楽しんでいるらしい。

さらに、この間テレビを見ていると、マーケティング会社「SGR」の元ギャル社長 藤田志穂さんが秋田に行き、自ら農家と交渉して畑を借り、農業プロジェクトをスタートさせる奮闘ぶりが放映されていた。この企画は「ノギャル・プロジェクト」と呼ばれ、若者が農業に興味を持つきっかけを作り、農業自体を盛り上げることを目標にしているそうだ。

たまに読む若い女性向けの雑誌にも「おしゃれ女子の農業体験レポート」なる記事が掲載されていてびっくりした。その中で「丸の内朝大学」の農業クラスが今人気だと紹介されていた。そこではゲストスピーカーとして招かれた若手農家から、農業に関するいろいろなことを勉強できるという。

最近農業に関心を寄せる若者(特に女性)が増えているということだ。これは最近のブームかもしれないが、恵泉女学園では80年も前から女性のための園芸教育が行われている。現在恵泉女学園大学に入学してくる女子学生はみんな必ず園芸の授業を取り、年間を通して14種類もの野菜を育てるのだ。少なからず、彼女達は園芸の授業を取っている間はアグリライフを実践していると言えそうだ。

私は去年から恵泉女学園大学の教員として教鞭を執らせていただいている。正直、勤める前はあまり園芸に興味がなかったが、学生達がうれしそうに、「今日採れた野菜」と言って、大きなきゅうりを見せてくれたり、学生からもらった野菜を食べているうちに、やはり食や農業に対する意識が高くなった気がする。

恵泉女学園大学入試広報では、オープンキャンパスに来てくれた生徒さんにハーブの種をプレゼントしている。どんなものかと種を小さな庭に植えてみた。あまり面倒はみていないが、たくましく育ち、料理をするときにときどき使ったりしている。恵泉女学園大学での生活を通して、私もぜひアグリライフをもっと実践していきたい。

英語コミュニケーション学科 助教 村岡有香
担当科目:担当科目:英文基礎購読他