恵泉女学園大学

KEISEN Campus News by Teachers

教職員が恵泉にまつわる様々なことを紹介します。

恵泉探検隊 その3

2008年04月21日

「グラウンド」

皆さんは、4/19(土)からスタートしたTBSの連続ドラマ『ROOKIES(ルーキーズ)』をご覧になりましたか?

ドラマの舞台となっている「二子玉川学園高等学校(通称:ニコガク)」の校舎はもと都立南野高校の校舎です。南野高校は統廃合によって数年前に歴史を閉じ、その施設を隣接する恵泉女学園大学が引き継ぎました。現在改装中ですが、工事の合間をぬって校舎とグラウンドをロケ撮影に提供しています。

グラウンドでは、役者さん、スタッフが真剣勝負でものすごい迫力ですよ。
注目は役者さんたちの演技だけでなく、セットの作り込みにも圧巻です。凄くリアルに作られていてびっくりです。

グラウンドも含め、もと南野高校は現在は改装中ですが、今後は多摩キャンパス全体を機能的に一体の美しいものとしてデザインしていく予定です。
恵泉女学園大学の今後にもご期待ください。

入試広報室長 宇田川 篤

恵泉探検隊 その2

2008年04月14日

「パイプオルガン」

スクールバスを降りて、芝生の前に立つと、正面に高くそびえるカリヨン塔と共にチャペルがあります。このチャペルは2000年のクリスマスに完成し、毎日の礼拝や行事、コンサートなどでも使われていますし、学生の皆さんが心を静め、心の時を過ごす場としても開放されています。

そしてチャペルには、オランダのライル兄弟オルガン製作所によって製作された、暖かく豊かな音を奏でるパイプオルガンがあります。2002年3月に設置されて以来、6年の時がたちましたが、全て自然の素材を用い手作りで製作されたため、時がたつにつれ、音がより豊かに暖かい響きに変化し、時にはオルガン自体が歌っているかのように奏でられることもあります。

恵泉のパイプオルガンは、チャペルの後方ギャラリーに設置されているため、オルガン奏者の姿は見えませんが、美しいオルガンの音が天上から降り注ぎ、まるでヨーロッパの教会にいるかのような気持ちにさせられます。

神さまのことばに心と耳を傾ける場であるチャペルには最もふさわしい場であり、オルガンの音が、私たちの祈りを神さまに届けてくれているようにも感じるのです。

キリスト教センター 専任講師(キリスト教音楽主任) 関本恵美子

恵泉探検隊 その1

2008年04月07日

「エコバス」

桜の花も満開を過ぎ、いよいよ春本番となりましたが、皆さんいかがお過ごしですか。恵泉では2日に入学式を終え、新しい年度のスタートということで、心地よい緊張感を感じています。

さて、このブログですが、今日から4週に渡って、恵泉の見所を紹介させていただきますが、今回はその第1回目ということで、恵泉のスクールバスを紹介させていただきます。

皆さんが私たちのキャンパスにいらっしゃる時、まず、はじめに接する'恵泉'がスクールバスですが、このスクールバスには3つの自慢があります。
最初は車窓からの景色です。多摩センター駅からキャンパス間は10分弱の道のりで、車窓から見える丘陵地帯は緑も多く、気持ちの良い景色の中を走っていきます。特に入学式のころ、キャンパス手前の満開のサクラのトンネルの中を走るときの眺めは最高ですよ!

2番目はタイトルの'エコバス'です。エコキャンパスに取り組んでいる恵泉では、スクールバスも地球環境に優しいエコバスの導入を開始しています。大型とマイクロあわせて7台あるバスのうち、排出ガスのきれいな天然ガスを燃料とするバス2台と、ディーゼルと電気のハイブリッドエンジンバス1台の計3台がエコバスと呼ばれるものです。皆さんもエコバスの乗り心地を確かめてくださいね。

それからもうひとつ、恵泉のスクールバスで一番の自慢は心優しい運転手の皆さんです。環境にやさしいエコバスも、この運転手の皆さんの安全運転があってこそ、その性能も発揮されるのです。運転手の皆さん、いつもありがとうございます!

人間環境学科 准教授 樋口幸男
担当科目;園芸概論、人と植物の関係学他

別れと出会い その4

2008年03月27日

「別れと出会い~旅立ち~」

先日高校時代の友人に会った。

思えば何十年も前の3月、仲良しの彼女と別れ別れとなった。旅立ちという歩み始めと共に。その後お互いいろいろな経験を積み、少しずつ変化している。それでも何度となく「久々に会う」ことを続けている。会わない期間が長かった後には新たなお互いの発見があったことを今思い出す。それもまた違った意味の「出会い」で、喜びでもあった。

あの時点での別れがあったから、こうした意義深い出会いができるのではないかと思う。

3月は別れの季節である。それは4月以降の新たな出会いの準備を期せずしてしている時でもある。そんな時期に咲く花の香りや色合い、風景などが別れという人生の大きな一つの情緒的体験とつながって思い出されることがよくある。気持ちと感覚器官を通して得られる記憶が実は深く関連しており、それは心理学で証明されているのである。

あの花の香りがするとふと彼女に会いたくなる。なんだか不思議。そして彼女と会うと変化した自分と出会えたりもする。つまりべったり一緒にいなくてもいいのである。それぞれが自分の道を歩いていれば、それでいい。人は人生の中でそうした関係をいくつか作ってゆく。そのことで助けられ助けてゆく。

人にとっての財産は人なんだな、と改めて思う。

人間環境学科 准教授 齋藤謁
担当科目;人間形成基礎演習他

別れと出会い その3

2008年03月24日

「個性を尊重する恵泉~別れと出会い~」

3月13日は恵泉女学園大学の卒業式の日です。この日、約400人の学生が4年間の大学生活を無事終了し、卒業していきました。

静寂の中で卒業生の一人一人の名前が呼ばれていきます。そして、壇上に立った学生一人一人に卒業証書が手渡されます。私の心にもっとも感慨がこみ上げてくるのがこの瞬間です。一人一人の学生との思い出で胸がいっぱいになります。

私と一緒にアメリカのニューヨークに行き、体験学習を行ったSさん。これがきっかけとなって発奮し、卒業式前の春休みになっても毎日のように図書館で英語の勉強をしていましたね。JALの客室乗務員に決まったAさん。卒論をがんばって仕上げたのに、口頭試問で緊張してうまく答えることができず、つい見せた涙。強気の君が涙を流すときは、いつも悔し涙でしたね。

恵泉はこじんまりした大学なので、先生と学生の距離が近く、一人一人の学生の個性を尊重したきめ細かい教育が行われるのが強みですが、卒業式で学生の名前が呼ばれるときばかりは、一人一人の学生に向き合って教育ができただろうかと厳粛な気持ちにさせられます。

この4月に入学してくる新入生一人一人と、どんな出会いがあるのか、とても待ち遠く思っています。

国際社会学科 講師 漆畑智靖 
担当科目;国際政治学、アメリカ政治など。

写真:卒業式を終えて