KEISEN Campus News by Teachers
教職員が恵泉にまつわる様々なことを紹介します。
恵泉の入試の特徴 その2
2009年05月11日
「一般入試対策もオープンキャンパスを利用しよう」AO入試については6月に特集が組まれるので、今回は筆記試験による一般入試の特徴と対策をお知らせします。
一般入試は4回、実施されます。このうちA1(1月末)・A2・B(いずれも2月)入試の3回は、国語あるいは英語を中心とした試験です。客観的に見て、恵泉の筆記試験は類似した出題形式となる傾向が強く、過去の問題のチェックが他大学の場合にも増して、有力な対策になります。そのため、もし初期の入試で得点が伸びなかったとしても、それが効果的な練習になり、後の入試における合格の可能性を高めるという点で、複数回受験のメリットがあります。オープンキャンパス(以下、OC)などの来校者にはいわゆる赤本を進呈しており、12月のOCでは特別に国語、英語の一般入試対策講座を準備しています。他方、C入試(3月)では小論文と面接が課せられます。例年、10月のOCでは小論文対策講座を開講し、これはAO・推薦(公募推薦)入試を利用する受験生にも好評です。このように恵泉の一般入試に関しては、過去の傾向を見極め、OCの特別講座を活用してちょっとした実践力を身につければ、安心と自信をもって本番に臨むことができます。
一般入試では幅広い学科にまたがって、併願制度を採用しています。実際に学科に強くこだわることなく恵泉の教養教育に興味をもつ受験生は多く、平均的に2~3学科を併願する志願者が目立ちます。自分が本当に興味を感じるのはどの学科か。OCの個別相談などで、それを確かめてみてください。多くの受験生の来校を楽しみにしています。
国際社会学科 教授 坂井 誠(入試部長)
担当科目:「アメリカの経済と社会」、「国際経済論」など
恵泉の入試の特徴 その1
2009年05月07日
「恵泉で国際を学びたい。でも、文化にも興味があるし、英語もしゃべれるようになりたい。」
こんなふうに考えながら受験する人もたくさんいます。そういう人にお勧めなのが、一般入試の「同一日程併願制度」です。最高で5学科まで出願が可能。試験は統一、しかも検定料は1学科分の35,000円と非常に良心的です。複数の学科に合格した場合は、入学手続き期間中に入学する学科を決めていただきます。この制度は最近、大手の大学で少し形を変えて「全学部統一入試」などというネーミングで実施されるようになってきましたが、実は恵泉が最初に考案したシステムなのです。「恵泉に入学したい!」と考えている受験生に、何とか入学してもらいたいという思いで考案し、既に7年前から実施しています。
同様の考え方で実施しているのが、AO入試の「第2志望制度」です。本来のAO入試にはそぐわない制度かもしれませんが、「第2志望学科でもいいから恵泉に入りたい!」あるいは「第2志望学科も第1志望学科と同じくらい興味がある」という受験生は是非ご利用ください。第2志望を設定した場合も、検定料はもちろん35,000円と負担はいつも最小限。恵泉の入試は別名「親孝行入試」とも言われています。
恵泉独自の入試制度は「検定料割引制度」「スカラシップ入試制度」「試験当日出願制度」など、まだまだ多くあります。詳しくはHPや入試ガイドをご覧ください。
入試広報室長 宇田川 篤
※5/4(月)は祝日のため、5/7(木)に公開しました。
希望を実現するための大学選び その4
2009年04月27日
「迷っていい大学選び」高校生のみなさんにとって、どの大学に進学すべきかを決めるのは、なかなか難しいことだと思います。私はかつて高校教員をしていましたが、私が担任をしていたクラスの中に、進学先をなかなか決められない生徒がいました。最後まで見守ろうと心に決めていましたが、秋になってもまだ受験先を決められない生徒は、放課後、進路指導室に呼び出して、将来やりたいことなどを根掘り葉掘り聞き出し、その子の夢が一番叶いそうな大学を一緒にパンフレットを眺めながら探した思い出があります。
月日が立つのは早く、私が担任をしていたクラスの学生は、すでに27歳になり、みんな立派な社会人です。彼らと知り合ったのは16歳の時、高校卒業までの3年間は担任として毎日彼らと接し、その後も交流は続いており、ずっと大学生、社会人としての彼らの成長を見守っています。
そんな彼らの人生を見ていると、やはり大学選びは大切だと教えられます。大学時代にいろいろな経験をし、幅広い知識を身につけ、その結果、高校時代とは違う新しい夢を見つけたり、新しい自分を発見した生徒はたくさんいます。高校時代には想像もしなかった道に進んだ生徒もいます。
そこで私が特に気がついたのは、-彼らに共通していること- それは大学を決める時に、たくさん迷い、悩んで、でも最終的にそれぞれの個性に合った大学を見つけられて進学できたことだと思います。大学進学を決める時、たくさん迷うのはいいことなんだと思います。
英語コミュニケーション学科 助教 村岡有香
担当科目:英文基礎購読他
希望を実現するための大学選び その3
2009年04月20日
「さあ、出かけてみよう!」大学選びに悩んでいる人も多いと思います。「希望」が明確な人は、早速大学を探していることでしょう。しかし、「希望」がはっきりしないから選べないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。親や先生に「何がやりたいの?」と聞かれて一所懸命考えている人もいると思います。
しかし、「希望」といのは考えて出てくるものではありません。「希望」は、何かの拍子に「これやりたい!」「これおもしろい!」「これどうなっているの!?」と感じることから始まります。それが「もっと理解したい!」「もっとうまくなりたい!」「こんな仕事に就きたい!」と展開していくことです。「希望」が明確でない人は、"何かの拍子"が発生する具体的な出来事に出会っていないのでしょう。ですから、一人で考え込んでも「希望」が出てくることはないのです。では、どうしたらよいのでしょう? ぜひ実際に大学に行ってみてください。どの大学でもよいのです。何となく気になる大学から始めてください。そして、大学の先生や学生さんにインタビューして、その人たちが大学で何に興味を持ってどのような取り組みをしているのかを直接聞いてください。すると、「へぇー、おもしろそう」「どういうしくみなの!?」「何でそうなるの?」と共感して興味をもてる事柄に出会えると思います。皆さんにとって大学は未知の世界ですから、具体的な話を聞きながらイメージをふくらませるのです。
ちなみに、恵泉女学園大学でもオープンキャンパスを開催しています。毎週土曜日にも相談窓口を開いています。ぜひ入試広報室に足を運んで、恵泉で何をやっているのかを具体的に聞いてください。教員やキャンパス・アテンダントの学生さんがお話しをしてくれますよ。
人間環境学科 講師 喜田安哲
担当科目:人間形成基礎演習、統計学他
希望を実現するための大学選び その2
2009年04月13日
「入学式の光景」「ご入学おめでとうございます。」いつものように入学式で耳にする言葉です。
ところで、学生たちは、どういう選択をしたのでしょうか?すでに持っている希望に合わせて大学を選んだというのは、それほど多くないはずです。かつての私自身を振り返っても、やはりもっと漠然とした思いだったように記憶しています。そうならば、むしろ自分の希望そのものを発見できる大学をこそ、求めるべきかもしれません。
私自身の経験でもありますが、小さな大学には良さがあります。恵泉女学園大学のような小規模大学では、教室が小さく、教師と学生の距離が近いものです。ひょっとしたら、2メートル程の至近距離から先生の話を聞くことになるかもしれません。言葉がよく聞こえるのは当然ですが、表情の変化もよく観察できるはずです。大教室で受ける授業とはずいぶん違った雰囲気です。緊張感が保てますし、知的交流も生まれていきます。
あらためて言うまでもなく、大学に入ることで実現してしまう希望など、たいしたものではありません。入学後、安直に流れずあえて不満を抱え続ける学生を目にするのは、教師としてはむしろ嬉しいことです。卒業式でこそ満足した学生の姿を見たいと思います。
文化学科 准教授 高濱俊幸
担当科目:文化史基礎研究(欧米の歴史)