2008年は「イマドキ女子」のお題で投稿を募集しました。 投稿作品の中から優秀作を選び、恵泉女学園大学スプリング・フェスティバルの公開審査コンテストで発表。最優秀作には最高2万円相当のギフト券をプレゼントしました。
武田徹先生の軽妙な司会進行で、公開コンテストの一時間はあっという間に過ぎました。審査員の皆さんが選ばれた作は、さすがにどれも「イマドキ女子」のテーマを上手に料理したもの。題材が、「ケータイ」や「ダイエット」や「化粧」に集中しましたが、それもまたイマドキ風でしょう。
会場にいて面白かったのは、選者のかたのキャラクター?と選出作品が絶妙にマッチしていた点です。たとえば、澤井先生が第一席に選んだのは、「娘からかかることない家族割り」。これは澤井先生の「お父さん」キャラが俄然威力を発揮して、会場も笑いの渦。また、「放課後にあの人みつけ夏が来る」、これは、さわやか笑顔の武田知子先生の選だからこそ、皆さん納得、というわけでしょう。
また、「「うちがいる」友の言葉に泣かされた」、これを佳作に選んだのは、関西出身で歌人の松村正直さん。関西弁の一人称「うち」が持つリアルな手ごたえをよく実感されたからでしょう。またさすが歌人らしく、イマドキ女子のなかにもちゃんと生きる「友情の美徳」をしっかりとすくい取ってくださいました。そして姜信子さんは、ほとんどご自身がイマドキ女子になりきった境地から、ユニークな作に注目されました。この選者にしてこの作あり。その面白さを会場で実感した次第です。
入選者のみなさま、おめでとうございます。ご投稿頂いたみなさま、また審査会場にお越いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
人文学部 日本語日本文化学科 林 浩平
一般部門 | 女子高校生部門 | ||
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最優秀賞 | 男子より頭いいけどオバカキャラ (青木 直子 さん) |
携帯を握りしめつつメール待つ (青リンゴ さん) | |
審査委員賞 | 松村正直賞 | アイライン 電車の揺れの 震度計 (中谷 未来 さん) | |
姜信子賞 | まぢウケる ウケてなくても まぢウケる (あす さん) |
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武田知子賞 | 放課後に あの人みつけ 夏が来る (麟 さん) | ||
澤井啓一賞 | 娘から かかることない 家族割 (ガッデムファーザー さん) |
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佳作 | デートより お洒落度高し 女子茶会 (あきたんたん さん) |
「うちがいる」友の言葉に泣かされた (やよ さん) | |
品格も 資格もあてに せぬ未来 (星野 利佳 さん) |
今時の 中学生に ついてけない (春の さん) | ||
10代に ハタチが語る 年の功 (星野 利佳 さん) |
チョーかわいー言ってる自分が言われたい (アップルパイ さん) | ||
はじらいと 厚顔無恥を 死語にする (つくよね さん) |
クラス替え 初めましてと アド交換 (小浜 梨奈 さん) | ||
デコ電が打ちにくそうなデコネイル (ぽんぽ子 さん) |
思春期のニキビ気にしてチョコアイス (なつ☆ さん) | ||
ですよねぇ。嫌とは言えないこの空気 (こおり さん) |
縁結び 日本史よりも 興味あり (周平らぶ さん) | ||
ひじきですか いいえこれは まつげです (陽子様 さん) |
乗り物で 一番怖い 体重計 (ステファニー さん) | ||
「今どこだ?^□^」 絵文字頑張る 父おちゃめ (トッシー さん) | |||
ケータイはキミとボクとの糸電話 (宮治惠子 さん) |