恵泉ディクショナリー

社会起業家国際社会学科

[しゃかいきぎょうか]  Social Entrepreneur

社会起業家とは

社会起業家(Social Entrepreneur)とは、従来は行政などによる公共サービスの対象分野であった子育て支援、高齢者福祉、貧困・格差の解消さらには地域活性化といった社会や地域で求められている現代的な課題の解決を図ろうとする行政組織に属さない活動家(Change Maker)である。その特徴は、ボランティア精神による社会貢献活動にビジネスという手法を駆使して社会の変革(Social Change)を進めようという新たな発想にある。その活動領域は、社会的・経済的な弱者のビジネス展開の小規模融資による支援、チョコレートやコーヒーのフェアトレード活動を通じた途上諸国の零細農家の所得向上の支援、ストリートチルドレンの避難所から教育・職業訓練・自立への支援への展開など、非常に幅が広い。組織のあり方も、会社組織、NPO・NGO法人など多様である。

恵泉では、社会学・開発論の視点から、国際関係入門などの講義において、フェアトレードあるいはBOPビジネス(Base of Pyramid Business)という関連概念も交えて、社会起業家に係わる基本事項の説明や事例紹介が行われている。なお、2009年度から実施されている多摩市関戸公民館の「社会起業家講座」の企画・運営には、恵泉から2名の教員(谷本と定松)がかかわっている。

2010年03月25日 筆者: 谷本 寿男 筆者プロフィール(教員紹介)、定松文 筆者プロフィール(教員紹介) 

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