恵泉ディクショナリー

女性の国際移動国際社会学科

[じょせいのこくさいいどう] 

女性の国際移動とは

現在のグローバル化する社会において、1億9100万人の人々が「移民」としており、非正規「移民」は1億人弱いると言われている。その半数は女性で、1980年代以降、家事、介護、看護師など「再生産労働」に従事している。彼女たち主に北アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール、香港、台湾、中東産油国などで働き、出身国の家族の生活のために送金している。「先進国」「先進地域」の女性が生産労働者として働き、そこでの再生産労働を担うために移動する移民女性の家族のケア、そして出身地の生活に戻りにくい実情など、グローバル社会の分業体制は多くの課題をかかえている。

2011年10月24日 筆者: 定松 文  筆者プロフィール(教員紹介)

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