恵泉ディクショナリー

アジア通貨危機国際社会学科

[あじあつうかきき] 

アジア通貨危機とは

1997年半ばにタイ・バーツの急落が引き金となって発生したアジア通貨の危機的下落。バーツの急落はフィリピン・ペソ、マレーシア・リンギ、インドネシア・ルピア、シンガポール・ドル、韓国ウォンなどにも波及した。タイ、インドネシア、韓国などはIMF等から資金援助を受け、IMFの監視下で経済改革に取り組んだ。
アジア通貨危機の原因としては、自国通貨を事実上ドルに連動させる為替政策が採用されてきたことの影響が大きかった。そうした政策のもとで、国によって程度に差はあるものの、海外からの短期の資金流入に依存して過剰な設備投資や不動産・金融資産への投資が行われたことに問題があった。

2011年12月08日 筆者: 坂井 誠  筆者プロフィール(教員紹介)

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