恵泉ディクショナリー
生活用水国際社会学科
[せいかつようすい]
生活用水とは
私たちが日常生活で使う水はどれほどだろうか。家庭で使用される水を家庭用水、事務所や飲食店など家庭の外で使われる水を都市活動用水といい、これらをあわせて生活用水と呼ばれるが、この生活用水の一人一日当たり使用量は、高度経済成長期以降では、経済活動の拡大や水洗便所の普及などの生活様式の変化に伴い増加してきたが、最近は、節水技術の導入や国民の節水意識の向上によって、減少傾向を示している。2007年度の実績では、一人一日当たり使用量の平均は約240ℓ(2ℓのペットボトルで120本分)となっているが、東京都水道局のデータ(2004年度)では、一人一日当たり平均314ℓである。家庭用水の使い方は、トイレ(約28%)、風呂(約24%)、炊事(約23%)、洗濯(約16%)といった洗浄を目的とするものが大部分を占めている。
日本の一人一日当たり生活用水の使用は世界有数の消費量である。世界平均は174ℓ、水不足が指摘されているアジアでは132ℓ、アフリカではたったの63ℓにすぎない。
恵泉では、国際関係・環境・開発にかかわる分野の国際関係入門、国際協力論といった講義の水関係の用語として解説されている。
2012年10月11日 筆者: 谷本 寿男 筆者プロフィール(教員紹介)
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