沖縄戦を学ぶ ⇒ 具志堅隆松さんの講演会(6/2)のご案内です

沖縄で40年以上にわたり、遺骨の収集と慰霊を続けてこられた具志堅隆松さんの講演会が、6月2日(日)の夕方18時より、練馬区役所地下の多目的会議室で開催されます。
沖縄を二度と戦場にしてはならない、させてはならないと訴え続ける具志堅さんから、沖縄の声を聞く貴重な機会です。ご参加ください。

日時 2024年62日(日)18時~(開場 17:45)
会場 練馬区役所 地下多目的会議室
西武池袋線「練馬駅」西口より5分・都営大江戸線「練馬駅」より7分
参加費 700円 (会場・オンラインとも)
オンライン参加の申し込み先はこちら
講師 具志堅隆松さん(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表)
テーマ 沖縄戦の現場から声をあげるー戦没者の声なき声を聞くー
主催 沖縄戦を考える練馬の集い実行委員会
お問い合わせ・連絡先 090-8311-6678(柏木)

『僕が遺骨を掘る人「ガマフヤー」になったわけ。サトウキビの島は戦場だった』合同出版(2012)を併せてご紹介します。

=読者のみなさまへ=から

ぼくは30年間、かつて沖縄であった戦争で亡くなった方々の遺骨を収集してきました。この本はその経験から学んだ「戦争の現実」とそれを次の世代に引き継ぐための活動をまとめたものです。
*(中略)

2008年6月、那覇市真嘉比地区でおこなわれた遺骨収集活動が大きな転機となりました。
真嘉比での遺骨収集を実現させるため、ぼくは県や国の行政と向き合い、いろいろな不条理を目の当たりにしました。目の前に立ちはだかる行政という「壁」に個人が対峙することの限界を毎回感じながら、そのたびに、「土に埋もれたまま声すら上げることのできない戦没者のためだ。だれもやらないのなら、恥をかいてもいい、現場を知っている僕がやろう」と自分自身に言い聞かせました。
そして、壁を一つ乗り越える旅に、結果はより社会的なものになっていきました。
*(中略)

ぼくは、だれかになにかを教えることなどできません。ただ、沖縄戦で殺された人々の叫びをもっと多くの人に知ってもらいたいばかりに、人前に出て声を上げてきたのです。
*(中略)

若い人たちに伝えたいことがあります。
これからの長い人生、力の強い者についていくのではなく、弱い者に寄り添い、共に歩んでください。それが社会をよりよくするだけでなく、人生をきっと充実したものにしてくれるはずです。

2012年8月 具志堅隆松