国際社会学科李泳采先生のゼミ生が、沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い に参加しました。

6月23日は沖縄慰霊の日です。
この日を覚えて、沖縄では今、「沖縄 平和の礎 名前を読み上げる集い」が、6月1日から23日まで行われています。 これは、この期間に毎日朝9時から夜9時までの時間、Zoomで全国をつなぎ、参加者が順々に交代しながら戦没者のお名前をリレー式で読み上げる〈読み上げリレー〉です。
これまでに、約1200名が参加、24万人に上る刻銘者のうち、約半数の戦没者のお名前が読み上げられています。

ゼミで参加した学生は10名、一人が100人ずつ、1時間で1000名のお名前を読み上げました。

学生は、まず自己紹介し、読み上げた後には一言ずつ感想を述べてリレーをつなぎ、次の参加者へとバトンタッチ。ゼミ生のうち、留学中の3年生は韓国からオンラインで参加、話を耳にした沖縄出身の学生も飛び入りし、中国からの留学生も交えて、お互いの感想に耳を傾けていました。

最後に李先生は、平和を考えるために、沖縄戦で亡くなった一人ひとりのお名前を心に刻むことは本当に大切です、リレーはまだ続くので、それぞれまた機会を作って参加してみてほしい、とまとめられました。

「沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い」URLより

沖縄戦では、90日に及ぶ凄惨な地上戦で20万人余の尊い命が失われました。
「平和の礎(いしじ)」には、沖縄戦などで亡くなった方のお名前が
国籍や、軍人、民間人の区別なく刻まれています。

「平和の礎」に刻まれた名前を読み上げることは、
戦争で犠牲になった一人ひとりの命について考えることにつながります。

年々、戦争体験者の声を聴く機会が減るなかで、私たちはこの新たな取り組みが
戦争を知らない世代にとっても、戦没者に想いを馳せ、悲惨な戦争の実態と向き合い、
平和の尊さについて学ぶ場になると確信しています。
「二度と戦争を繰り返してはならない」という決意を
あらためて今、私たちは強く誓う必要があります。

本企画では「慰霊の日」までの23日間、
沖縄・全国・世界各地の参加者を地域会場とオンラインで結び、名前の読み上げを通して、
世界の恒久平和への誓いを発信していきます。

沖縄を「平和の発信地」に。
みなさまのご参加をお待ちしています。

読み上げリレーの視聴はこちらから。
2022年から始まった企画です。昨年の実施報告はこちらをご覧ください。