キリスト教と文学

今般の新型コロナウィルス感染症流行に伴い、春期開講予定の公開講座につきましては、すべて開講中止とさせていただきました。

主催:研究機構 講師: 柴崎 聡  

外国文学や日本文学には、キリスト教や聖書の知識を持たずには十分に読み解くことのできない作品が数多くあります。作家や詩人や劇作家たちが、信仰と不信仰のはざまで揺れ動きながら、聖書の真実を伝えようとする作品を通して、神や人間への深い思いを汲み取りたいと思います。

時間・曜日

◆ 開催時間:13:30
◆ 開催曜日:火曜日

日程

  • 第1回 トルストイ著『戦争と平和 三』(工藤精一郎訳)   新潮文庫

  • 開催日:2020年4月28日

  • 1812年、ナポレオン軍とロシア軍の戦争が始まる。ロシア民族のたくましい潜在力が、無敵と言われたフランス軍を打ち破る。軍の意志を無視して独走したナポレオンと民衆の意志を聴き取って勝利を得たクトゥーゾフ将軍の人間像が鮮やかに描かれる。 *『戦争と平和 一~二』については、そのあらましを復習する予定です。
  • 第2回 トルストイ著『戦争と平和 四』(工藤精一郎訳)    新潮文庫

  • 開催日:2020年5月12日

  • ロシアの厳しい冬将軍と民衆の力に負けたナポレオン軍の潰走が描かれる。アレクサンドル一世から一兵卒まで559人の登場人物を描いた本書は、世界文学の最高峰と呼ぶにふさわしいであろう。
  • 第3回 今西祐之著『浦上の旅人たち』  岩波文庫

  • 開催日:2020年5月26日

  • 明治の初め、長崎の浦上で信仰を守り続けてきた隠れキリシタンたちは、罪人として捕えられ、厳しい迫害を受けることになる。農家の娘たみと浮浪児千吉の数奇な運命を軸に、西日本の各地へ送られた人びとの〈旅〉が描かれる。
  • 第4回 テリー・ケイ著『白い犬とワルツを』(兼武進訳)    新潮文庫

  • 開催日:2020年6月9日

  • 長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病を得たサム。周囲の思いやりに支えられながら、一人で余生を送ろうと考えていると、どこからともなく白い犬が現われ、寄り添うようになる。犬はサム以外の人間には姿を見せない。真実の愛の姿を見事に描いた大人の童話。
  • 第5回 山村暮鳥と八木重吉の詩

  • 開催日:2020年6月23日

  • *原稿はすべて講師が作成し、前もってお渡しします。
  • 第6回 スティーヴン・キング著『グリーン・マイル 上』(白石朗訳)   小学館文庫

  • 開催日:2020年7月7日

  • 1932年、アメリカ南部コールド・マウンテン刑務所。その電気椅子へと続く通路は、<グリーン・マイル>と呼ばれている。そこへ双子の少女を強姦殺害した重罪で死刑が確定した黒人ジョン・コーフィが送られてくる。そこからコーフィによって奇跡が次々に起きることになる。コーフィとは誰のことであろうか。
  • 第7回 スティーヴン・キング著『グリーン・マイル 下』(白石朗訳)    小学館文庫

  • 開催日:2020年7月21日

  • 死刑囚コーフィの不思議な力について知った刑務所看守主任のポールは、罪状に疑問を抱く。脳腫瘍に倒れた刑務所長の妻やその他の人々への癒しが続く。しかし、コーフィの処刑は目前に迫っていた。

講義データ

講義名 キリスト教と文学
講師 柴崎 聡
講座番号 420222
場所・交通アクセス 本学・多摩キャンパス
恵泉女学園大学の交通案内
定員 15名
期間 2020年4月28日から 2020年7月21日 (全7回)
受講料(材料費・費用) 全回申込のみ
全7回:14,000 円
友人にすすめる メールを送る(メールソフトが起動します)

お申し込みについて

受付終了  申込締切:2020年4月18日(土)

詳しいお申し込みの手順、受講料のお支払い方法等は受講手続きのご案内ページをご覧ください。
※申込締切日は各講座により異なりますのでご注意ください。

【講師紹介】

柴崎 聡

しばさき さとし1943年、仙台市生まれ。現在、大学講師。博士。詩集『涙半分』『火の言葉』、評論『石原吉郎 詩文学の核心』、編・解説『石原吉郎セレクション』など多数。