おざわ ゆか 恵泉女学園大学卒業、日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。芸術学博士。専門は音楽学。日本大学藝術学部、恵泉女学園大学、桜美林大学、茨城県県南生涯学習センター、調布市西部公民館音楽講座、三鷹市市民大学などで教鞭を執るかたわら、演奏会つき講演会、執筆業などを積極的に行っている。近著には『歌舞伎辞典』(柏書房)がある。
クラシック入門講座 ー名曲案内その3 国旗を掲げた作曲家たちー
今般の新型コロナウィルス感染症流行に伴い、春期開講予定の公開講座につきましては、すべて開講中止とさせていただきました。
主催:研究機構
講師:
小澤 由佳
母校である恵泉で公開講座を担当させて頂いて12年目。日本では敷居が高いと思われがちのクラシックを、もっと多くの方に身近に感じて頂けないかという想いから始めた解説付き入門講座です。毎回、たくさんの受講生さんに囲まれておりますが、興味はあるけれどなかなかクラシック音楽は億劫だという方から、日頃聴いている音楽をもう少し掘り下げて聴いてみたいという方まで様々な方がいらっしゃいます。アットホームな雰囲気の中で、のんびりと音楽を一緒に学びませんか?
昨年度から、かつてメンデルスゾーンが取り組んだコンサートプログラムの企画案からヒントを得て、歴史順に「名曲」といわれる作品を取り上げ、作曲者の生涯や創作背景などと絡めながら鑑賞をする講座を組んでいます。第3弾となる今期は19世紀。作品を通して「国」を表現した作曲家たちを取り上げます。今年はちょうどオリンピックイヤー。フランスのドビュッシー、ラヴェル、イタリアのプッチーニ、チェコのドヴォルジャーク、スメタナなどよく知られた作曲家の登場です。音楽から「国」を感じてみませんか?一緒に楽しみましょう。
※第10回の最終回の日程が7月16日から7月9日に変更となりました。
お間違えのないようご注意ください。
◆指定教科書・参考図書・各回共通の持ち物
音楽に喜ぶ耳と心
時間・曜日
◆ 開催時間:10:40~12:10
◆ 開催曜日:木曜日
日程
第1回 音楽史の流れと「国民主義」のはじまり
開催日:2020年4月16日
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初回はまずは19世紀までの音楽史の概要と、そして19世紀にはじまった「国」を意識した音楽の登場についてお話します。実はショパンもリストも「国」のために音楽を書いています。「国」の音楽表現とはどういうものか、感じてみてください。
第2回 強豪ドイツ・オーストリアの音楽とマーラーの魅力
開催日:2020年4月23日
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バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ワーグナー…みなドイツ圏の作曲家。そして19世紀にはマーラーが登場します。交響曲第1番「巨人」を中心にドイツの音楽の魅力を学びます。
第3回 オペラ誕生の国のほこりにかけて。イタリアの音楽 1
開催日:2020年5月7日
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古き時代、イタリアは音楽の先進国でした。そしてドイツ勢におされたように見えますが、モーツァルト含め多くの音楽家の憧れの地だったのがイタリアです。19世紀、イタリアは再びオペラ人気で巻き返します。ヴェルディの「椿姫」を中心にイタリアの魅力を感じてみましょう。
第4回 ヴェルディに魅せられて。プッチーニの登場。 イタリアの音楽 2
開催日:2020年5月14日
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続いてもう一人イタリアの作曲家を。19世紀のイタリアオペラを代表する作曲家プッチーニの登場です。日本でもファンの多いプッチーニの「ラ ボエーム」「蝶々夫人」「トスカ」…どれも旋律の美しさは言葉にならないものです。どっぷりイタリアの音楽にひたりましょう。
第5回 そのときフランスはどんな音楽を? ードビュッシーの哲学ー
開催日:2020年5月21日
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フランスも古き時代は音楽の先進国でした。19世紀になってフランスも「自国の音楽」を作ろうという機運が生まれていきます。フランスらしさとはどんな音楽でしょうか。ドビュッシーから感じてみましょう。「月の光」「アラベスク」「亜麻色の髪の乙女」を中心に鑑賞します。
第6回 フランス音楽その2 ー ラヴェルの世界 ー
開催日:2020年6月4日
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日本で人気のラヴェルもこの時代のフランスの作曲家です。「ボレロ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「水の戯れ」などの作品からフランス人の考える「フランスらしさ」を感じてみましょう。
第7回 フランス音楽その3 ーオペラの間奏曲の魅力ー
開催日:2020年6月11日
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舞台音楽にもフランスらしさが19世紀には出てきます。ビゼーの「カルメン」、マスネの「タイス」。どちらもオペラ作品ですが、その中から「間奏曲」にスポットを当ててみます。特に「タイスの瞑想曲」は大人気!聴いてみましょう。
第8回 フランス人のためのフランス音楽の確立。
開催日:2020年6月18日
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フランスにはまだまだ有名な作曲家がこの時代に登場しています。サン=サーンス、フォーレ…どちらも「近代フランス音楽」を築き上げた重要な作曲家です。「動物の謝肉祭」「レクエイム」などなど「名曲」を鑑賞していきます。
第9回 チェコが生んだ二人の天才 ースメタナとドヴォルジャークー
開催日:2020年7月2日
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チェコは長いこと、「支配」されてきた国。そのチェコからも19世紀には自国の音楽家が登場します。日本でも大人気の「モルダウ」の作曲家スメタナと、そして「新世界」のドヴォルジャークです。それぞれチェコを想って音楽を書きました。二人の「国」の表現を聴いてみましょう。
第10回 ラストはジプシーの魅力!
開催日:2020年7月9日
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春期講座の最終回はジプシーの音楽をクラシックに取り入れた作曲家の音楽です。リスト、ブラームス…実は、この時代、ジプシー音楽は流行音楽でした。サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」もその一つ。自国をアピールする「国民主義」の音楽が作られる一方で、国を超えて流行る「民族音楽」も19世紀の面白さです!
講義データ
講義名 | クラシック入門講座 ー名曲案内その3 国旗を掲げた作曲家たちー |
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講師 | 小澤 由佳 |
講座番号 | 120571 |
場所・交通アクセス | 本学・多摩キャンパス 恵泉女学園大学の交通案内 |
定員 | 25名 |
期間 | 2020年4月16日から 2020年7月9日 (全10回) |
受講料(材料費・費用) |
全回申込のみ 全10回:20,000 円 |
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お申し込みについて
詳しいお申し込みの手順、受講料のお支払い方法等は受講手続きのご案内ページをご覧ください。
※申込締切日は各講座により異なりますのでご注意ください。