園芸文化研究所

園芸文化研究所は、大学と園芸短期大学との統合を契機に、恵泉の高等教育部門における園芸教育を新たに展開していくなかで、その中心的な役割を担うべく2003年4月に開設されました。

本学の園芸教育は、他大学の園芸学部のように生産園芸を目的とするものではなく、文化的・実践的・科学的な視点から生活に密着した園芸を展開しています。本研究所もまた、恵泉女学園の創立理念のひとつである「園芸」を広く文化として捉えて研究することにより、その成果を大学教育や社会のなかに生かすことを目的としています。また、園芸短期大学の伝統を引き継ぎ発展させることも目的としています。

このような目的を達成するために、①園芸文化に関する研究プロジェクトの企画・推進(研究所報告『園芸文化』掲載)。②本学学生に対する、園芸文化に関する教育、③一般市民に向けた園芸文化に関する生涯教育の企画・実施(公開講演会、特別講演会)を行っています。

公開講座は2003年度より10講座で始めたものが、現在では大学講座として続けられ約30講座が開設されています。また『園芸文化』は研究所開設の翌年(2004年)に創刊され、助成研究報告や園芸文化史、投稿論文などを掲載しています。
2011年4月からは、多摩市と恵泉女学園大学と多摩市グリーンボランティア連絡会の3者により協働事業として多摩市立グリーンライブセンター(TGLC)を管理運営していくことになりました。TGLCは、本学の社会園芸教育の実践の場として地域における社会貢献活動の場となっています。

今後、さらに他大学、国内外の組織・機関とも積極的に交流・連携を進めながら、研究所の活動を通じて社会へ貢献をはかり、やがて本研究所が「恵泉の園芸」の真価を世界に発信する拠点となることを願っています。