学生の学びと成長

CSL活動を行った学生は、初めて挑戦する体験から、それぞれに着実に学びを得ていることが振り返りの面談等からわかります。多くの学生に共通するのは、次の3つの学びです。

「子ども」「高齢者」「地域の大人」との出会い

多くの学生がこれまで主に関わってきたのは、親や先生という立場の大人、同級生など年齢の近い人がほとんどではないでしょうか。
これに対してCSL活動では、乳幼児や小学生といった子どもたち、子育て中のママやパパ、リタイアされた年代の方、といった方々と関わりながら活動することになります。学生は、はじめはどのように接したら良いか戸惑い、時には失敗を経験することも少なくありません。ですが、その後も活動を続けることで失敗を克服し、さらにはそれが自信につながる様子を何人もの学生において見ることができました。

自己との出会い

学生に共通する学びの2点目は、CSL活動を通じて自分への理解を深めていることです。実際に活動してみたら、自分は案外こうだった、意外とできた、逆に意外と難しかったなど、新たな自分を発見することが少なくありません。また、活動を通して多様な価値観を持つ人に出会うことで、自分を見つめ直すことにつながっています。

コミュニケーション能力・周りを見て状況を読む力の向上

CSL活動は、既に何人もが働いて、あるいは活動している中に、新参者として飛び込むことになります。何をすべきか細かい指示は出されないことも多いため、周りの様子を見ながら、自分はどのように行動したら良いかを常に模索することを強いられます。これは、ボランティア活動だけでなく、日常生活の様々な場面で、また社会に出てからも求められる能力であり、大学生として大切な学びを得ているといえるでしょう。