心を動かす 伝える力コンテストに出場して
英語コミュニケーション学科(2016年度入学生まで)4年
恵泉女学園大学では2010年度5月29日にスプリングフェスティバルが開催され、当日、英語コミュニケーション学科主催による、「心を動かす 伝える力コンテスト」(英語と日本語による暗唱コンテスト)が開かれました。私は、このコンテストで"I have a dream"を暗誦し、1位に入賞することができました。ここでは、コンテストに出場した感想を紹介いたします。
"I have a dream"―このスピーチに初めて出会ったのは、私が高校1年生の時。暗誦することに必死だったことをよく覚えています。2回目は大学2年次のゼミ、そして今回。つまりこのスピーチを暗誦するのはこれで3回目でした。
コンテストへの参加を勧められた時、正直迷いました。出たいという気持ちとその反面、目の前に控える教育実習の準備や教員採用のための勉強、それらとうまく両立できるか不安がありました。
そこで私は2年間所属していた2つのサークル、KEES(小学校で英語活動と学習支援を行う活動)と恵話会(絵本やお話などを通して地域社会に奉仕する活動)での学びを振り返ってみました。ここでは言葉の大切さを教わり、それを伝える力を身につけたと思います。そしてもう1つ、私に何でも挑戦する勇気も与えてくれました。私はこの活動の中で機会を得るごとに挑戦し、そしてその挑戦が確実に私の力になっていったことを思い出しました。
私は出場する決意をし、申し込みを済ませ、まずはスピーチの覚え直しから始めました。ある程度覚えてから、次にどのようにしたらメッセージを伝えたらいいかを考えました。伝え方を考えることは楽しく、これはサークルでたくさんの語りに挑戦してきたからだと思います。
本番1週間前、私は自分の表現方法に違和感を持っていました。しかし、ちょうどその時、キング牧師に関するDVDに出会いました。それにはキング牧師のスピーチに込める思いが描かれていて、私はそれをヒントにもう1度挑戦し直しました。
本番、私はたくさんの観衆の中でスピーチを始めました。このスピーチを通してキング牧師が伝えたかった正義と自由、全ての平和を願いました。終わった後、彼のスピーチに出会えて、そしてここまで支えてくれたたくさんの方々に出会えて、本当に感謝の気持ちで一杯になりました。