「生活園芸Ⅰ」ジャガイモの収穫
入学直後の4月、最初に授業でタネいもを植え付けてから2ヶ月半、待ちに待ったじゃがいもの収穫が始まりました。今年は、テントウムシによく似たテントウムシダマシが大発生!背中に28個の黒斑をもつことからニジュウヤホシテントウムシとも呼ばれるこの虫は、アブラムシを捕食するテントウムシとは違い、ナス、トマト、ジャガイモ、キュウリなどが大好物な草食の害虫です。
地上部が枯れ始めるとジャガイモの収穫時期と言いますが、今年はテントウムシダマシに食べられて、例年よりも早く、葉っぱが完全に枯れてしまい、どこにじゃがいもがあるのかわからない畑もちらほら...。自分たちの畑の前に立ち、「さてどこから掘るんだろう?」と悩む学生たち。しかし、枯れた地上部の株元を手で慎重に掘っていくと、顔を出すじゃがいもさんに、ついにご対面!少しでも掘り残しがないように区画の隅々まで探してね。
収穫後は毎年恒例の畑での試食会。皮つきのまま茹でたジャガイモをハーブソルトでおいしく頂きました。このハーブソルト、授業をお手伝いしてくれている4年生のTAの学生が愛情込めて作ったもの。教育農場からローズマリーとタイム、キッチンガーデンからオレガノを収穫し乾燥させて塩と混ぜてあります。おいしそうに食べている一年生を見て、先輩も嬉しそう。
梅雨に入り、畑での実習ができないこともしばしば。「でかーい!」「きゅうりじゃない!」といった驚きの声が聞こえてきます。この大きくなった通称"おばけきゅうり"、厚くなった皮や種を取り除いて、炒めたり、煮たりと、調理すればおいしく食べられます。もちろん、シャリシャリ感がお好きな方は生でも!毎年、オススメのおばけきゅうりのレシピを学生達に伝授してくれる先生もいらっしゃいます。おいしくつくれるといいですね!自分でじゃがいもを収穫したり、きゅうりがこんなにたくさん採れるのも夏休みまでの短い期間だけ。園芸実習室のホワイトボード前にもきゅうりとじゃがいものレシピカードが置いてあります。ぜひ皆さんお試しあれ!