夏休み明けに、マルチ効果が実感できるかな?

今年は梅雨が例年よりも短く、梅雨が明けたと思ったら猛スピードで酷暑がやってきました。

教育農場では、ジャガイモの収穫を終えると、夏休み中の雑草を抑えるため、竹チップや刈り草で土を覆うマルチが主な作業になります。毎回のように行うので、学生たちは「またマルチ?!」という反応。「やっておくと雑草が生えにくくなって除草が楽になるよ」と伝えながら、しっかりマルチをしているために雑草が少ない区画を指さして見せると、納得した様子でした。9月末の夏休み明けに、どれだけマルチの効果がでているかが楽しみです。

4月にタネを播いたムギワラギクは、7月に入ったころから蕾をつけ始めました。発芽したばかりの双葉は数ミリと小さく、同じように小さい雑草の芽となかなか見分けがつかず、間違って抜いてしまう学生もいましたが、今は、もう腰の高さほどまで成長しています。夏から秋にかけて花を収穫してドライフラワーにしておき、初冬の授業で壁飾りを作ります。

授業で播いたムギワラギクのタネは、前年に採種したものを「生活園芸Ⅰ」の履修生たちが、タネを包んでいる綿毛をていねいに取り除いて、後輩のために調整・選別したものです。今年もまた、来年の1年生のために授業の一環として綿毛取りを行います。学生たちには、こうしてタネが、代々受け継がれていくことが、どのような意味を持っているのか考えてほしいと思います。

7月半ばを過ぎた頃から、農場では恵泉名物「おばけキュウリ」が目立つようになります。なかには、わざとキュウリが黄色くなるまで収穫しないという韓国からの留学生も。「韓国では黄色いのを食べるので、日本のも黄色くなるまで育てて食べてみたい」ということでした。秋学期、その学生に会ったら、日本の黄色いキュウリの味とレシピを聞かなくては、楽しみです!

夏休み期間中、TA(ティーチングアシスタント)は、秋の授業で栽培するハクサイのタネを播いて苗を育てます。まだ残暑が続く中、冬に甘くておいしいハクサイが収穫できますように、と願いを込めながら!!

園芸教育室

おばけキュウリでスタッフが作ったご飯のお供
春学期最後のキュウリ収穫
ムギワラギク
竹チップマルチを敷いたサトイモ畑