冬野菜の植え付けと、秋の嬉しい収穫
酷暑が終わったと思ったら、今度は台風と、目まぐるしく天候が変化していた9月でしたが、幸いなことに教育農場では、台風の大きな被害もなくすみました。そして、今は10月も中旬を過ぎ、朝晩と日中の寒暖差が大きくなり、木々の葉も色付き始めています。畑にいる虫も夏とは様子が変わってきて、草をかき分けると、コウロギやクモを見ることができます。
9月下旬、「生活園芸Ⅰ」秋学期の初回授業では、キュウリの後作として、ハクサイの定植とダイコンの播種(はしゅ:タネをまくこと)を行いました。まず、夏休み中に伸びた草を刈り、次に米糠と鶏糞を加えて耕します。まだ暑さも残るなかでの実習でしたが、学生はダイコンが二股にならないよう、鍬の刃がすっぽりと入る深さまでしっかりと耕していました。ハクサイの苗は、夏休み中にTA(ティーチングアシスタント)が播種、間引きをして育てておいた苗を定植しました。冬の収穫が楽しみですね!
2回目の授業では、春学期ジャガイモを植えていた場所に、ラディッシュ、コカブ、チンゲンサイ、サニーレタスの播種をしました。ペアの学生2人で話し合い、この4種の中から3種を選び育てていきます。タネが小さく、苦戦しながら播いている学生もいました。1週間後には、学生が播いた通りに双葉が出るので、まっすぐ均等に播けたかどうかがわかってしまいます!性格が出てしまうかも?!
秋学期、初めての収穫はサツマイモです。ツルをかき分けながらの作業は、虫が苦手な学生には少し辛かったかもしれませんが、ある学生は、掘りたてのサツマイモを見て、「すごくきれいなピンク色!!」と感動した様子。サツマイモは、土から顔を出したときが一番鮮やかな、ピンクがかった紫色をしています。掘ったことがある人だけが見ることのできる貴重な色です。
掘ったサツマイモは、11月下旬に寒くなってから教育農場内で焼きイモにして食べます。甘くておいしい焼きイモが食べられますように!
園芸教育室