Keisen Wild Rose Garden 5周年記念講演を行いました。
2017年06月19日
壇上のアレンジメントはキャンパス花でいけました
「オーガニックのバラ園を作りたい」と野村和子先生にご相談したのは2011年12月でした。「では、いっそのこと他にない、世界の野生種だけを集めたバラ園にしてはどうか」とご提案くださった翌年の2012年9月から荒れ地を耕しはじめ、2013年6月に最初の苗を植えました。
耕しはじめてから5年、植え付けはじめてから4年、多くのバラが大きく育ち花を咲かせた中で、2017年6月1日にKeisen Wild Rose Garden 5周年記念講演を開催しました。
まず教室での野村和子先生の講演、次にバラ園へ移動して野村先生による現地説明、最後にバラ園に隣接するオーガニックカフェでのTea Time、というプログラムでした。
<講演>
講演
タイトルは『バラの12の不思議』。「バラの歴史をたどると人の歴史と重なる不思議」「オールドローズという分類がある不思議」「明治時代和名のバラがたくさんあった不思議」などのお話を、具体的な例が画像で示されるのを見ながら聞きました。100名以上の方が参加されました。
アンケートには「野村和子先生からバラの歴史や文化の詳しいお話しを聞くことができ、ますますバラの栽培に関心がわいた。」という回答がありました。学びを深められたとの声が多かったです。
<現地説明>
現地説明
日本の野生種ツクシイバラ、中国の野生種ロサ・ロクスブルギー・ノルマリス、ロサ・ムルティフローラ・カタイエンシスなどが満開でした。80名余りの方がいらして、それほど広くはないKeisen Wild Rose Garden は見学者でいっぱいになりました。
「実際に香りを体験でき、やはり野生種の力を感じた。」、「マリーアントワネットの持っていたバラやバラ戦争で掲げられていたバラを知り、生で見られて良かった。」という感想をいただきました。
現地説明の際には、学生が野村先生のご指導を受けながら作った『Keisen Wild Rose Garden~オーガニックの野ばらの庭~ガイドブック』が配布されました。
- 現地説明
- ロサ・ロクスブルギー・ノルマリスとイザヨイバラを見学する方々
- ツクシイバラ
- ロサ・ムルティフローラ・カタイエンシス
<Tea Time>
学生が運営に携わっているオーガニックカフェのケーキとお茶をいただきながら、なごやかな雰囲気で野村先生のお話を伺いました。
参加者は60名ほど。学生も含め10名以上の方が、ご自分の庭のバラについてなどさまざまな質問をされました。野村先生のお答が明快で分かりやすいと大好評でした。
「皆さんがする質問と先生の回答をお聞きすることで、自分のバラ栽培の参考となることが多々あり、良かった。」という声がありました。
Keisen Wild Rose Garden 5周年記念講演にいらしてくださった皆様、ありがとうございました。
次回は、10月5日(木)12:20~Keisen Wild Rose Garden特別講演「庭園におけるバラいまむかし」を行う予定です。ぜひまたお越しください。
Keisen Wild Rose Gardenの講演は、恵泉女学園花と平和のミュージアム(バラ園運営委員会)主催、恵泉女学園同窓会、恵泉女学園大学園芸文化研究所共催で行っています。
Keisen Wild Rose Gardenにて
【ご案内】
Keisen Wild Rose Gardenは、オーガニックカフェがオープンしている日時にご覧いただくことができます。カフェでおいしいお茶を召し上がりながら、未来のバラ園へ思いをはせていただけたら幸いです。
【次回の作業日について】
恵泉スプリングフェスティバル、およびKeisen Wild Rose Garden5周年記念講演で、バラ園の展示パネルをご覧になった皆さま、バラ園前の展示パネルに掲載した「2017年度今後の予定」の時間を間違えておりました。申し訳ありません。訂正いたします。7月20日(木)10:40~12:20です。
Keisen Wild Rose Garden作業日のお知らせ