園芸課外活動(里地里山プロジェクト)でもちつきをしました!
2014年01月31日
里地里山保全の一環として2011年から始まった田んぼ再生、今年で3年となりました。地元農家の方々、地域の方々、NPO法人「みどりのゆび」の方々のお世話になりながら、今年もおいしいお米を収穫することができました。
田んぼで育てたもち米を使用して、1月25日(土)、昨年秋にオープンした「小野路宿里山交流館」で、1年間お世話になった方々と一緒に、総勢27名でもちつきを行いました。 土間のかまどでもち米をふかし、臼に入れ杵でこねてから、みんなでもちつきをします。このこねる作業が重要で、しっかり米をつぶさないと、いくらもちつきをしても米の粒が残ってしまうそうです。もちつきは、つく人(つき手)ともちを返す人(返し手)が息を合わせ、リズムよくついていきます。もちを返すコツを小林文重さんから教えていただき、学生も挑戦しました。小林さんご夫妻の息の合ったもちつきには、見ていたみんなが「信頼していないとできないね」と感動していました。 つきあがったおもちは、小さく切り分けます。切り分けるコツも教えていただき、学生も真似しながら一緒に作業し、あんこ・きなこ・納豆・ダイコンおろしなどで味付けをしました。今年は学生が家から持って来た、じゅうねん(エゴマ)の実をすってしょうゆなどで味付けしたものもあり、とてもおいしく大好評でした。
もちつきと同時に、かまどでお味噌汁を作りました。小林さん手作りのお味噌、みどりのゆび佐藤さんのネギ、恵泉産のハクサイ・ダイコン・ホウレンソウ・サトイモ・シイタケが入った、具だくさんのお味噌汁です。かまどで火力を調整しながらのお味噌汁作りは、想像していた以上に大変でしたが、普段家で食べるお味噌汁とは違うおいしさがありました。
みんなでついたつきたてのおもちと、かまどで作ったお味噌汁に加えて、小林さんが持ってきてくださったダイコンの甘酢漬け、ハクサイの漬け物などもあり、心温まる食卓となりました。学生にとって、地域の方とお話をする貴重な時間となったようです。
おもちとお味噌汁をおいしくいただいたあと、主屋の和室に移動し、小林さんご夫妻、峯岸さん、松尾さんのお話を伺いました。昔からの田んぼのこと、ご自身のこと、初年度からお世話になった儀平さんのことなど、たくさんお聞きすることができました。小林さんが持ってきてくださった漬け物の話から、親が作ったものと同じ味を再現するのは難しい、という話にもなりました。昔は家庭料理としてよく食べられていたのに、今では食べる機会の減ってしまったものや、小林さんが「里山の味」と表現した、薪で長い時間煮ることで味がしみこんだもの、そういった「味」を伝えていくことも必要なのではないかと感じました。 儀平さんはずっと、「恵泉にお願いしてよかった」と言ってくださっていたそうです。儀平さんから教えていただいたことを大切にし、地域の方々、みどりのゆびの方々のお世話になりながら、今後も長く田んぼの活動を続けていきます。