「イギリスからくり玩具」展

 冬のお休みに八王子の美術館で開催している「イギリスからくり玩具」展に行ってきました。「からくり玩具」と言えば思い浮かぶのは子供の日本人形がお盆にお茶碗を載せると歩きだすあれですが、西洋では「オートマタ」というそうです。会場にはカラフルなオートマタの入ったガラスケースが沢山並んでいました。ケースの外についているボタンを押している間、手回しの部分が電動で動き、中の動物や人の仕掛けが動き出します。 女の子がフラフープを回すなどの単純なものもありますが、コーヒーカップの中のスプーンをまわしながら、テーブルに止まったハエをたたく(が逃してしまう)とか、相当複雑な動きが色々な形の沢山の歯車の組み合わせでできているのは驚きでした。作品の多くは木製でカラフルに彩色されており、見ているだけでなごむ玩具らしい楽しさがありますが、結構シニカルなテーマだったりするのはお国柄でしょうか。美術館の売店に自分で部品を切り抜いて作れる簡単な紙製のオートマタの本が売っていてつい買ってしまいました。作り方は「とっても簡単!」と書いてあったのですが・・・かなりめげそうになりつつ作ったのがごらんの写真です。本当は「とても首の振り方がリアルな、何を言っても否定するヤギ」のはずだったのですが・・・?

からくり玩具は見るだけのほうがいいかもということがちょっとわかった体験でした。(A)

カウンターだやぎ.jpg