年をとるということ
図書館では先週から蔵書点検をおこなっています。約15万冊の本に貼ってあるバーコードを1冊ずつリーダーで読み込んで、本がちゃんと所定の場所にあるかどうか確認する作業で、3人の学生アルバイトさんの若い力を借りて、あと少しで無事終了の予定です。私も老体に鞭打って?身体を動かしていますが、ふだんパソコンを使ったデスクワークが多いので、よい運動になっています。
図書館で長いこと働いてきて、もう10回くらい蔵書点検をしてきたでしょうか。年を経るごとに、体力が衰え、作業のスピードが落ちてきたと感じ、「ああ、年をとった」と。もっとも、老化は身体だけではなく、メンタルな面もですね。忘れっぽくなったり、判断力が鈍ったり。
「年をとる」といえば、先日、家の近くの、よく利用している市立図書館に行ったときのこと。本を探そうと思いましたが、蔵書検索の端末が全部ふさがっていたので、スマホで検索。書庫にあることがわかったので、近くにいたスタッフの方に声をかけたところ、端末で検索結果をプリントして、係りに渡すように言われました。そこまではよかったのですが・・・。そのあとの言葉が、「大丈夫ですか?」 私の年恰好からみて、「この利用者は、PCがうまく使えないのではないか」と心配してくれたのかもしれません。決して悪気はなく、親切心からのことで、考えすぎかとは思いますが、いささか落ち込んでしまいました。スタッフさんが私より少し年下くらいだったので、なおさら。
もっとも、人は誰しも年をとるものなので、思い悩んでもしかたありません。気持ちを切り替えて、前向きにやっていきましょう。(Y)