シャンティイ城にて
昔、喫茶店にシャンティーというホイップクリームがたっぷりかかったパフェがありました(今もある?)。甘くて口の中で溶けるような食感が何ともいえず、結構気に入っておりました。
何故シャンティーと名前がついているのかわからなかったのですが、後年、『宮廷料理人ヴァテール』という映画を観て、その謎が解けました。17世紀のこと、シャンティイ城の宮廷料理長であったヴァテールが考案したことからその名がついたとのこと。この夏、パリに旅行したついでに、是非このクリーム発祥の地で本物を味わってみたいと、出かけてみました。それにここには、素晴らしいコレクションをたくさん所蔵するコンデ博物館があるのです。パリから電車で30分近くということもあって、日帰りの遠足にはぴったりです。
お城の受付で日本語のイヤホンガイドを借りて、説明を聴きながら回っていたら、あっという間に2~3時間たってしまいました。どの展示品も素敵でしたが、やはり注目は図書室! コレクションは6万冊、うち、貴重な写本を含め2万冊近くが書棚に整然と並んでおり、部屋に入ると圧倒されます(写真参照)。
さて、美術館を堪能したあとは、お城を出て広大な庭園の中にあるレストランへ。屋外の席で、デザートに念願のシャンティークリームを頂きました。日本のより甘かった! 食事をしていると蜂が何匹も飛んでくるので刺されないかとひやひやでした。中にはサラダの葉っぱめがけて突っ込んでくる猛者もいたりして。
パリにいらしたら是非シャンティイに足を延ばしてみてください。(Y)