本との出会い
先日、大学生の5割が1日の読書時間がゼロというニュース。職業柄、こうしたニュースには反応してしまいますが、正直なところ、今に始まったことではないという思いでもあります。読書の習慣がなく大人になった場合、読書の楽しみを発見するのはなかなか難しいことではないでしょうか。人は何がきっかけとなって本を読み始めるのでしょう。
子どものころから本大好きで育ってきた私には何がきっかけ、というのはわかりませんが、最近自分の本の選び方が変わったと感じています。何でもかんでもネットで、という風潮に反発しつつも、その影響を避けることはできません。新刊の情報はネットからはいってくるものが多いですし、そこで興味のわいた本についてもう少し知りたければ、あらすじも簡単にネットでわかります。読もうか、どうしようかと迷うときはつい、アマゾンなどのコメントものぞいてしまいます。1人の感想くらいでは左右されないぞ、とがんばってみても結局のところ、読む前にある程度の先入観のようなものを持ってしまうことには変わりありません-と自分の本選びを振り返ってみるとちょっと哀しくなります・・・。もっと未知の本との偶然の出会いを大切にしたいのですが、面白そうな本を全部読むには人生は短い、本選びを失敗したくない、と思ってしまうのです。失敗なんて構わない、どんどん手当たり次第(?)にいろいろな本に挑戦していけばよいのですが。
あと1か月もすれば新しい学生たちがやって来ます。私も新しい気持ちで一緒に未知の本の世界に飛び込みたいと思っています。(M)