タピオカの記憶

「タピる」が今年の新語・流行語大賞にノミネートされました。「タピる」という言い方はともかくとして、今やタピオカという名前を聞いたことのない人はいないのではないでしょうか。実は私はずいぶん前からタピオカを知っていましたが(別に自慢しているわけではありません)、私の中ではそれは「おいしくないもの」でした。ブームになって「なんでそんなものが」と不思議に思っていたくらいです。そのくせ、(またしても)実は、食べたことはないし、見たこともありませんでした。それなら、なぜタピオカに対してそんなイメージを抱いてきたのでしょう。

子どものころから翻訳ものの児童文学が大好きで、そこに出てくるいろいろな食べ物にあこがれました。日本ではまだ聞いたこともないような未知の食べ物の数々。いや、知っているものでも物語の中でどれほどおいしそうに語られていたことか!ハイジのチーズ、といえばうなづく人も多いのでは?タピオカもどこかの物語で登場し、私に「おいしくない」というレッテルを貼られてしまったと思われます。こうなるとその根拠を知りたくなり、ネット検索をしてみました。あまりに漠然としているのですっきり解決とはいかなかったのですが・・・。アーサー・ランサムのシリーズ本の主人公のひとり、ナンシイが嫌いだったらしいのです。どこでそのセリフを言ったかまではわからなかったのですが、大好きな本に出てくる大好きなキャラクターが嫌いだったから、おいしくはないだろう、という思い込みにつながったようです。さて、この「不名誉」挽回のためにタピオカを試してみるべきか?これは絶対、というおすすめメニューがあったら教えてください。(M)